Friday, August 31, 2007

ubuntu

 ubuntuを使い始めてもう少しで7ヶ月になります。何気に"ubuntu"を検索したところ、アフリカのシンガソングライター"Suthukazi Arosi"のアルバム"Ubuntu"を見つけました。National Geographicのページで聞くことができます。JAZZファンなら、気に入る曲が続きます。そのCDのジャケットには、"ubuntu"を失いつつあるアフリカの現状が記されております。
 同胞同士で行われた争いの中、全く団結することなく人間性を失ってしまいました。 今日、麻薬、ねたみ、貧困、病気、殺人は身近になりました。 同胞は傷を負い、敵は消えました。 真の敵は誰でしょう? 私たち自身こそが最大の敵です。 Ubuntuは壊され、 文化は破壊され、 私たちの内なる力、愛は枯れて、外の力に頼って生きています。私たちは自己尊重、威厳、愛、および団結(ubuntu)のセンスをなくしてしまいました。私たちは神様から授かった特別な贈り物、すなわちubuntu、人間性を失ってしまったのです。だからこそ、ubuntuが私たちの暮らしの鍵となるのです。
 "ubuntu"とは、Easy Ubuntu Linuxのページによると、南アフリカの公用語の1つのズールー語で、「人間性」という意味の語で、"umuntu ngumuntu ngabantu"「人は、人々を通して、人である」というネットワーク理論にも通ずる箴言を含意されて使われることが多いそうです。日本語では、仏教の「因縁生起」あたりが近い言葉なのかもしれません。旧宗主国が"Divide et impera"政策で、教育を蔑ろにしてしたツケが、無知、病気、暴力と連鎖していくわけです。南アフリカのほぼ裏が、地上の楽園ハワイというのも皮肉な話です。
 リアルの世界から消失する"Ubuntu"を人類のためのLinuxという位置づけのディストリビューションの名称としたのは、一石二鳥でした。一つはこちら側のubuntu精神のルネサンス、もう一つは、あちら側のubuntu精神のレコンキスタ。実際、このブログのURLの由来でもある2つのFormosa、昔Formosa島と呼ばれた台湾と対蹠地にあるFormosa州を有するアルゼンチン、いづれの国にも、ubuntuが根を下ろしています。(台湾のubuntuチーム、アルゼンチンのubuntuチーム)
 酔いに任せ脈絡のないことを書き連ねていると、
  1. Dellubuntuフランス
  2. LenovoSuSEイタリア
  3. Hewlett PackardRed Hatオーストラリア
がそれぞれ組んで、Linuxどうし、三国時代に突入しそうな雲行きのニュースが飛び込みました。この状況を行列で表記するとどうなるのだろうかと、最近社会ネットワーク分析にはまっている私は思うのでしたが、酔った頭では行列どころか呂律が回らないのであります。

仏教の真髄

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 きっと科学の極致はどこでもドアなんだろうな…
Doraemon
Der blaue Roboter Doraemon hat ein katzenähnliches Aussehen. Seine Ohren wurden von einer Robotermaus abgeknabbert, dadurch hat er panische Angst vor Mäusen, obwohl diese dem Roboter eigentlich keinen Schaden zufügen können. Er wiegt 129,3 Kilogramm, ist 129,3 cm groß, kann 129,3 cm hoch in die Luft springen und rennt bis zu 129,3 km/h schnell. Am Bauch trägt er eine Tasche, die Yojigen-Poketto, auf Deutsch vierdimensionale Tasche, die in ein anderes Raumkontinuum mündet und deshalb unendlich viel Platz bietet. Aus der Tasche holt er bei Bedarf allerlei Gegenstände aus der Zukunft, etwa eine Überall-Tür und diverses anderes technisches Spielzeug.

Wednesday, August 29, 2007

○○崩壊

 学級崩壊→医療崩壊、モンスター・ペアレント→モンスター・ペイシャント…我々もマスコミの言葉に踊らされているところがないだろうか?崩壊って、創造のきっかけでもある。別れが出会いの始まりであるように。月も満ちれば欠ける…今日は皆既月食。そろそろ、プロならば愚痴もありだけど、少し前向きに考えて、次に現出するネットワークの絵を描き始めては、どうだろう?"Fangen wir die Operation an!"って、その昔、加山雄三が扮するブラックジャックが手術の前にそんなドイツ語をしゃべってた気がする…

Tuesday, August 28, 2007

GTD on Desktop


 「デスクトップを端末にする方法」というのがあった。デスクトップでコマンドを入力できるので、慣れるとKatapultとかのローンチャより便利かも。以前紹介したtodo.shなどもデスクトップで使用できるようになるし、統計環境Rへのアクセスも良くなって、snaパッケージやnetworkパッケージの勉強が捗る!?

1) Devil's PieDevil's Pieをインストール
sudo apt-get install devilspie

2) 設定ファイルを作る
mkdir ~/.devilspie
nano ~/.devilspie/DesktopConsole.ds

3) 下の呪文をコピー&ペーストして、Ctrl^X で保存・終了
(if
(matches (window_name) "DesktopConsole")
(begin
(set_workspace 4)
(below)
(undecorate)
(skip_pager)
(skip_tasklist)
(wintype "utility")
(geometry "+50+50")
(geometry "924x668")
)
)
呪文の意味は、「GNOMEでウィンドウを操作する」などを参照。

4) 端末のファイル→新しいプロファイル...でプロファイル名に "DesktopConsole"
"全般" の"新しい端末の中にメニューバーをデフォルトで表示する"のチェックを外す。
"スクロール"の"スクロールバーの位置"を無効にする
"効果"で"透過画像"を選択し、濃淡を"なし"
5) システム→設定→セッションで、"自動起動するプログラム" の新規で下の2つを追加。
devilspie
gnome-terminal --window-with-profile=DesktopConsole
6) ログアウトし、再ログインして、デスクトップにプロンプトが出現すれば大成功。

折角、デスクトップで端末が使えるようになったのだから、コマンドでtodo.shを設置してみる。まずは、ここでダウンロード。
mv ~/Desktop/todo.sh.zip ~/
unzip todo.sh.zip
nano todo.txtで、とりあえずのTODOを一項目一行で書いて、Ctrl^X で保存・終了。
nano .todoで、todo.txtのディレクトリの指定を/home/usernameに書き換え、Ctrl^X で保存・終了。
nano todo.shで、#! /bin/sh の部分を #!/bin/bashに書き換え、Ctrl^X で保存・終了。
nano .bashrcで、 alias t='/home/username/todo.sh'を追加して、Ctrl^X で保存・終了。

todo.shについて詳しく知りたい方は、製作者のサイト"todo.txt"を参照するか「Lifehacker インターネット時代のワークスタイル改善術!」を読んでみるかしてみてください。

Sunday, August 26, 2007

キューバの医療情報革命

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 今日封切りの"SICKO"のムーア監督も目指したキューバ医療の実状は如何。以前、医療の充実、国際協力のために医師を大量に育成していること、医師は他の職種と比べ高給ではなく、むしろドルを落とす観光客相手のピエロになったほうが稼げることを何かの記事で見たことがある。今回、まとまった情報を得るため「世界がキューバ医療を手本にするわけ」という本を読んでみた。タイトルは、その中の一節である。アメリカでは軍事目的で研究が進み、そこから誕生したインターネットが普及する以前の1992年に医療目的のパソコンネットワークを作っていたこと。しかも、その発端がアメリカの経済封鎖による紙不足であったこと。もちろん、WindowsやMacOSとかも輸入出来なかったから、誕生間もないLinuxでネットワークを組んだこと、その医療用ネットワークをもとに共産党機関誌「グランマ」のオンライン版が作られたことなど面白いエピソードが書かれている。
 百聞は一見にしかずということで、その節で言及されているサイトのリストを作っておく。
  • GapMinderTools:本書の冒頭に引用されているグラフの作成ツール。Googleに買収されたが、何故かキューバは削除されている。検閲されたのだろうか?
  • Granma:キューバ共産党の機関誌
  • INFOMED:サーバーがちゃちいのだろう…アクセスが悪すぎる。
  • SCIELO:オンラインでの医学雑誌の公開。もちろん無料。
  • AlexaによるINFOMEDのランキング:本書でこれを誇りにしている場面があったが、まさにその通りで、逆にアクセスの悪さの一因にもなっているのだろう。ネット上では、アメリカもキューバもないということのエピソードでもある。
 この節の終わりに、"Soñar con los pies en la tierra(地に足をつけ夢を見る)"という言葉が引かれていたが、ゲバラの"Hasta la victoria siempre(勝利の日まで、絶え間なく)"という言葉とかぶってしまう。

Friday, August 24, 2007

我々の病んだ医療制度を治す(2)

 昨日に続き、医学雑誌NEJMの記事の後半部分です。
 それは多くの点で魅力的なビジョンです。 私たちは医療問題の討議でもっとポピュリズムを活用し、注意を削ぐことも出来るでしょう。しかし、また、それも非現実的です。 クリントン失敗の理由は、一部に社会保障の理想とエトナ社の手段の結合、つまり、厳密に管理された民間保険では、保険料が高額となってしまうことにありま した。そして、そう、保守勢力、健康産業の攻撃も失敗の理由となりました。しかし、何よりも、それは、数百万の人がその費用と苦労にもかかわらず、しばし ば全くお目出度く当てにするようになった保険の深く強固な枠組みを作り変えようとしたからです。 悲しいことに、ほとんどのアメリカ人は、たとえ、過少保障で、まもなく保険されなくなろうとも、保険されない可能性があろうとも、一病即債であろうとも、 このしっかり根付いた不十分なシステムを変えることは、より多く払いより少なくもらうことになると信じ込まされているのです。これは、安全でなくとも安全 であると安心させ、給料からの控除で高額な保険料を隠し、危険な保険者のツケを政府にまわし、リスクの低いものを扱い、医療物品の購入が細々としているた め価格交渉をしたり購入されたものの価値判断ができないという保険の仕組みの名残りなのです。これが医療改革のジレンマで、保険制度の不備こそがその不備 を取り扱うことを悪魔的に困難としているのです。
 このジレンマを迂回するために、私たちはポピュリスとの怒り以外にも、政治上の先見も必要とす るでしょう。 ムーアは、単独の公的保険が唯一の希望であることを示すために海外に向かいます。 しかし、公共費用規制と普遍性の結合の美徳を見学するためにカナダ、イギリス、またはフランス(まして、キューバなど…ムーアの最も疑わしい目的地)に旅 行する必要はありません。 老人医療健康保険制度(我が国の最もポピュラーでうまくいっている公営保険プラン)は、すべての65歳以上の高齢者と身体障害者、つまり、治療の必要性が 高く、私的にそれを受ける能力のない人達をカバーしています。しかも、メディケアは民間保険より支出が抑えられ、患者がすべての医師や病院から治療を受け るのを許可しています。ある理由で、ムーアは老人医療健康保険制度を無視します。 彼は、教育制度、郵便制度、消防署などについては、話しますが、彼が持てはやす「無料の普遍的な医療」に最も類似している制度については触れていません。
  残念なことに、老人医療健康保険制度モデルは、万人向けの手頃な医療制度のキャンペーンでは、そんなに秘密兵器でもない。 今日、賢くも多くの国の健康保険の賛同者が「単一の支払い者」とスローガンを叫ぶより、むしろ「メディケアをみんなに」と要求し始めてきている。しかし、 ラベルが何であっても急激に国民保険に向かうのは、とても多くのアメリカ人が頼っている民間保険のカバーを脅威に晒し、赤字の政府が、現在主に労働者の給 料からの隠れた負担で徴収されているシステムに変えて増税することが必要であることを意味します。 私たちが一足飛びにこれらのハードルをきれいにする準備ができている日に近づいているかもしれませんが、私たちはそこにまだいません。
 今のとこ ろ、最も良いステップは雇用主に民間保険を被雇用者に提供するか、または安価でメディケアにならって作った新たな保険制度に登録するよう要請することかも しれない。この新しい枠組みに登録した労働者は、雇用者の出資に上積みして収入に応じた穏やかな掛け金を払うよう頼まれたり、現在のメディケアがそうであ るように良質な民間保険に加入することを許可されたりするかもしれない。疑いなく多くの雇用者は労働者にとって安い保険を採用する機会を得るでしょうし、 新しい公的保険は大きく様々な加入者と
コストを引き下げケアを改善する力 を獲得できるでしょう。しかし、無保険者や過少保険者の埋め合わせされない慈善負担の責を逃れれば、雇用者は独自の経費節減や質の強化策もできましょう。 この方法は説明しやすく、その要素も知れ渡っており、時間をかけ次第に広範囲な保険に向かって進化していくのは確かでしょう。今日の雇用者は、保険を解約 するのを急いでいます。この戦略は、彼らの退却が大きな方向転換無保険状態ではなく、国のメディケア様の掛け金納得、高品質のプランへの加入者の増加とい う結果に終わることを確かにするでしょう。
 改革のためのこの青写真は、「保険会社を退場させ、代わりに国民健康保険を設立すること」ほど訴えるものがないかもしれません。 しかし、それには、法律になるという本当の見込みがあります。 しかし、それは、国民が、指導者たちに最終的に何かを行うことを要求し、医療改革者が、公衆を変化に対する用心深い相手よりむしろ、自発的に同盟となると きだけ、起こるでしょう。 ムーアの米国医療制度の核での腐敗の摘発は行動のために差し迫った必要性を納得させます。 しかし、改革は簡単にならないでしょう、そして、それは多くの助産婦を必要とするでしょう。 映画のクレジットでは、アレクシス・ド・トクヴィルの引用が引かれています。: 「アメリカの偉大さは、他の諸国に比べ啓蒙されていることではなく、欠点を修正する能力にある。」 これに
ド・トクヴィル時代を超えた着目点を加えられるべきです。: 「人々はアメリカの政界を神が宇宙に対するように統治する。それらは因果律です。」 そうありましょう。 
 この記事の寄稿者は、イェール大学の政治学科の教授である。現在のアメリカの医療制度が手直しが必要だというムーア監督の立場に立ちながら、方法論では急激な改革ではなく、メディケアのカバーする対象を民間保険と競わせながら拡大していくという穏健な提案をしている。
 個人的には、アメリカという国は好きになれないが、SICKOのクレジットに引用されたという・トクヴィルの言葉には同意できる。911の際も、マスコミ統制をしながら、「なぜアメリカは世界から嫌われるか」を研究するための諮問機関が設置されたという。アメリカと日本の医療が逆転する日も遠くないのかもしれない。

Thursday, August 23, 2007

我々の病んだ医療制度を治す(1)

 世界で一番読まれている医学雑誌NEJMの記事で、日本でも公開されるムーア監督の映画に絡んだ記事が無料で公開されておりましたので、拙い訳で載せておきます。まずは、前半部分です。
 マイケル・ムーア監督のアメリカの医療に関する物議を醸した新作「シッコ」にはムーアの映画の論争の力と限界が映し出されている。そのなかに次のような シーンがある。ある母親が自分の18ヶ月の娘について語っている。その子の名前はミチェル、ある晩、吐いて下痢して高い熱を出して具合悪くなった。最寄の 救急室でミチェルは診察を受け、生命に関わる細菌感染症が疑われた。しかし抗生剤投与前に保険会社に連絡をとり、そこの担当医はその子がその病院での治療 は保険外であり、別の施設へ転送するべきだと告げた。救急診療医は繰り返し今すぐ治療が必要だと主張したが、相手は、まず搬送だと繰返した。結局、病院到 着3時間経過して、痙攣発作を起こし、承認された施設に到着後15分で息を引き取った。
 ミチェルの母親ドーネル・キーズさんがこのおぞましい事件について語る後ろでは空の揺りかごが揺れている。車の衝突で重傷の女性が救急室受診の「事前承 諾」をとらなかったがために支払い拒否されたとか、お年寄り夫婦が医療費を賄えなくて娘の物置に引っ越したとか、無保険の男が事故で切断した二本の指のど ちらを付けるか選ばせられたとかいう悲劇を目にすることがなかったとしても、結末は同じ。そして追い打ちをかけて終わりが近づくに従い、娘を失った無念を 話すドーネル・キーズさんの声は咽ぶようになり、一層暗澹とした気持ちになる。この豊かで強い国がいったいどうしたらその多くの国民に不必要な痛みと損失 を味わわせられるものか、そして「国民の国民による国民のための」政府がこんなにも広範囲で予防できる悲劇を防ぐのをしくじるのか、不思議でならない。
 ムーアの映画に答えは無い。それが限界である。ドキュメンタリの黄金時代は、メディアの影響力を行使してきた。アルゴア氏の地球温暖化を警告する「不都 合な真実」と並んで、「シッコ」は我々の世代の「沈黙の春」や「ザ・ジャングル」として記憶されるのはもっともだ。プロパガンダとは、いい意味において、 一見隠れた問題について我々の集合的な良心を刺激するものだから。ムーアの映画の前半は、効果的である。解説をはさまず次々と暴挙のシーンが流れる。序章 の2名を除いては、みな保険加入者である。しかし、保険が充分でないことが明らかになり、保険会社は医療の障壁になったり、患者や医者を苦しめたり、家庭 が経済困難から立ち直るのを邪魔するだけのものである。保険会社がこの映画をこき下ろすのは当然で、アメリカ健康保険計画会長のカレン・イグナニ氏は、最 近USA TODAY紙に「ムーアは、政府乗っ取りを企んでいる。彼は自分の主張を通すため片寄った話を持ち出し、80年代の話さえもちだして、二億人以上の人に医 療アクセスを提供している健康保険計画の役割を大きく歪めている。」と啖呵を切った。
 確かに、シッコは米国保険システムの賛否両論を細心に説明しているわけではない。 しかし、ムーアの告発の基本的事実は否定できない。 消費者報告の最近の調査では65歳未満の成人のほぼ半分が、彼らのほとんどが保険に入っているのに、来年の臨時医療支出に「一部」あるいは「全く」準備で きないと答えている。アメリカでは毎年百万件以上の個人破産があるが、そのうち半分もが医療費によるものである。他の先進国では、医療費の支払いが困難で あるとか、医療費のせいで治療を受けずにしのぐという報告はほとんど無いに等しい。これらの問題は長期的なもので、確かに、「80年代に遡る」が、事態は 悪化してきている。そしてその大部分は、我々の雇用者民間保険やその他民間保険に対する信用のせいなのである。
 問題は、何故問題が拗れ、それらの問題に取り組むのに何ができるかなのだ。この点にまでは、ムーアの告発は達していない。1993年にミチェル・キーズ ちゃんが亡くなった同じ年に、クリントン大統領は議会で「この国の医療制度は崩壊しており、修理すべき時が来ています。」と宣言した。ムーアは、我々をク リントンの改革冒険物語へと誘います。しかし、クリントン大統領やヒラリークリントン女史、現在リードしている民主党の大統領候補であるわけですが、無残 に敗れ去った理由の説得力のある説明がありません。ムーアにとって、答えは簡単。健康産業ロビイストと右翼連中の企みなのです。しかし、1993年にワシ ントンを退場したロビイストはクリントンの計画の失敗の最終的な理由ではない。保守派の批判がより大きな影響力を持っていたとしても、ロビイスト同様、世 論のどちらつかず、利得関係の分裂、保障範囲の出鱈目な継ぎ接ぎによってもたらされた財政的障壁といった追い風を受けていたのです。
 ムーアはそれをいっぺんに片付けたがっています。彼の「変革への処方箋」は、シッコのウェブ・サイトで閲覧可能だが、すべての合衆国居住者に「自由で、 普遍的な生涯にわたる医療」を提供すること、「すべての健康保険会社」の廃止、製薬会社を「公益事業」のように厳密に規制することを要求している。ムーア は、明らかに民主党の大統領候補のバラク・オバマ氏やジョン・エドワード氏による医療計画を評価していない。シッコのサイトは、国家健康プログラムを支持 する医師連合の支援で「ネットに根ざした」新たな道具を示し、呼びかけている。「いんちきなんでも保障に気をつけろ。普遍的医療を支持する候補者は多い が、普通、これはより多くの国民を民間保険に加入させることを言っているに過ぎない。真の普遍的保障の意味するところは、保険会社の強制退場とその代わり の国家による国民皆保健制度の創設である。」
 そう、アメリカの医療は1980年代から決して日本以上ではなかったのである。それにアメリカが気付いて日本的な医療システムを導入しようという動きが出てきている今、なぜに日本はアメリカで破綻が明らかになったHMOを導入しようというのか?”Cost, Access, Quality, Pick any two"(医療費、アクセス、医療レベル、選べるのは2つだけ)という医療経済学のドグマが囁かれていた中で日本は奇跡にも近い3つをそれなりに実現していた唯一の国である。その政府は「医療費削減」を優先順位の上位に選んでしまったということだ。しかも、患者負担ではなく、国の財政負担を減らすためだ…

My Ubuntu CDに入れる10のソフト

 ubuntu Live CDをカスタマイズするソフトがあるようだ。Ubuntu Custumization Kitというもの。余裕ができたら家庭医用パッケージみたいなものを作ってみたいなぁ。そのときに入れる候補を挙げておく。
  1. 統計環境RとそのGUI:GUIとしてJGRを採用したいが、何故かインストールできない。
  2. EasyUbuntu:簡単に各種コーデックやアプリをインストールするスクリプト集。
  3. Automatix:Googleのリポジトリを登録するのが面倒ならこれでPicasaやGoogle Earthがインストールできる。
  4. Ubuntu Customization Kit:CD起動でカスタマイズCD作成って出来るのでしょうか?
  5. Firefoxのカスタマイズ:検索バーにPubMed, 医中誌, GoogleScholar, 医薬品情報、機能拡張にOpenSearchFox, RSiteSearch, East Asian Translator, Tagiriなど。
  6. ゲーム:自分の趣味で言うと、GnuBackgammonGnuGoは欠かせない。
  7. gPodder + Journal Junkie:Podcastの管理ソフト
  8. wine + pptview:NEJMで好きな図やグラフを組み合わせてPPT形式のスライドを作ってくれるサービスが始まりました。
  9. Pybliographer:文献管理ソフト
  10. Liferea:ジャーナルや厚生労働省新着情報などのフィードをデフォルトにする。
 実際には、今年10月と来年4月にubuntu自体のバージョンアップがあるから、上のリストも大幅に変わるとは思うが…

Wednesday, August 22, 2007

家庭医の仕事

 端的に言うと、「見立てと手当て」なんだと思う。見て、長く付き合うか適切な医療機関に紹介するかを判断し、触れて、診断と治療を同時に行う。それが理想的な家庭医のありかたのような気がするが、触れる治療、therapeutic touchとか、physical therapyとか、その教育が、今の医学教育に決定的に欠けているように思う。
 唐突に、今日の晩飯は、サルサ札幌ハバナで、明日の予定は、ノース・サファリ・サッポロでセグウェイって思いついてみた…

Monday, August 20, 2007

ubuntuの再インストール後にする10のこと

 ubuntuではCDからの起動も可能なので、思い立ったときにHOMEをバックアップして、クリーン・インストールということが簡単に出来る。そのことを考えると、初回のインストールでは、ネットインストールよりは、CDを作っておいた方がよさそうだ。インストール後、行う10のことの私的メモ。
  1. Synapticパッケージ・マネージャからkatapult, gnubg, wine, pptview, glipper, gpodder, pybliographerをインストール。
  2. リポジトリにgoogleと筑波大学のR用のものを追加して、Google Desktop Search, r-baseをインストール。
  3. WineでAlphaChart, Pajekをインストール。
  4. デスクトップが寂しいので、AlphaChart, Mozilla Firefox, OpenOffice.org, Rのローンチャを作成する。
  5. Illustratorに相当するInkscapeというソフトをインストールしてRのアイコンを作成する。
  6. gPodderでRitmo Latinoを聞き、Cuba Libreを飲みながら、GnuBackgammonで一戦して休憩。
  7. デフォルトのメールソフトをGmailにする。
  8. 無料フォントを"Free Font Frontier"で探し、ALT+F2で開いたボックスに"fonts:///"と入れて開いたフォルダに追加する。
  9. CANONプリンタのドライバをインストールする。(いつかは、買い換えするだろうから、そのときはデフォルトで使えるHPあたりのものにするかな。)
  10. AlphaChartの株価をダウンロードしながら、おやすみなさい…

Saturday, August 18, 2007

オンライン名刺

 放っておいたGoogle Pagecreatorに手入れをして、オンラインの名刺を作りました。それを実質上のホームページにしようと思います。そうすると、ここはますますガラクタでいっぱいになりそう…

Friday, August 17, 2007

反戦アーティストとしてのt・A・t・u・

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 8月17日、817、バイナーとは、ロシア語で「戦争」の意味。レズビアン・デュオとして売り出されたタトゥーの当初のプロデューサであったアレクサンドル・ヴォイチンスキーはアメリカを中心としたユーゴ空爆で兄弟を亡くしています。そこで「ユーゴスラビア」という曲を作りましたが、市場では日の目を見ることはありませんでした。それが、上の動画。市場に出なくとも、ネットの中で生き長らえています。日本語訳は、幻の名曲「ユーゴスラヴィア」復活同盟のページから拝借しました。
「ユガスラーヴィヤ/ユーゴスラヴィア」
  作詞・作曲 アレクサンドル・ヴォイチンスキイ


夕暮れのドナウ
川面にひろがる白い花びら
記憶の底から浮かぶのは
遠い日の歌
でも、その歌の飾らぬ言葉は戻らない
鳥の群が飛ぶやうに、消え去つたから
ユーゴスラヴィアよ、お前は
炎の中へと歩むのか、私を置いて

*鉛の雨が夜どほし降り注ぐ
なのに、お前のそばにゐてやれなかつた
許しておくれ、妹よ
ユーゴスラヴィアよ!
春の雨の下、息を引きとつた
なのに、助けにゆくことさへ出来なかつた
許しておくれ、妹よ
ユーゴスラヴィアよ!**

黒い瞳の少女が、途方に暮れて
向ふ岸に立ち尽くしてゐる
でも、お前のゐる岸辺にたどり着くことは
出来ない、どうしても出来ない
夕暮れのドナウ
川面にひろがる白い花びら
記憶の底から浮かぶのは
遠い日の歌

*〜**繰返し
 その後、タトゥー・プロジェクトの実権は、イヴァン・シャポヴォラフに移り、ヒットを飛ばすようになりました。そしてアフガニスタンを空爆するアメリカのテレビ番組に招待され彼女らが着ていたのが、ロシア語で"FUCK THE WAR"と書かれたシャツ。その時の模様が、下の動画。お二人は確実に成長して、少女から大人の女性になりましたが、世の中は一向に同じ戦争の繰り返しです。
 大人の思惑に振り回された感のある二人ですが、そのネーミングt・A・t・u・が、その大人たちに、大国のわがままに中指を立てている二人のアスキーアートにも見えてくるのです。

Wednesday, August 15, 2007

リンクの呪い

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 私は、バラバシの本でネットワーク理論を知ったのだが、昨日、「社会ネットワーク分析の発展」を読んで、その萌芽が社会学自体と同じ頃にあることがわかった。そして、社会学、我々が学生時代に流行った構造主義哲学、数学、コンピューター科学など様々な分野の人のネットワークを介して今日のブームを迎えているのに、実際には、物理畑と社会学畑の間で論文の引用が乏しいらしい。その学問自体がネットワークの呪縛に絡められている。まさに、リンクの呪いとでも言おうか…リンクと言えば、アップルのCEOであるスティーブ・ジョッブズがスタンフォード大学の卒業式で行った伝説的な講演でも、人生のリンクが後になって分かってくるということ、人生、山あり谷ありだけど、好きなことをしていれば苦にならないこと、人生には終わりがあるということを話しています。今津英世さんのhimazu archiveに日本語訳があります。
 科学が進歩するにつれ、万物流転とか因果応報とか、我々は仏教の再発明をしているだけのような気もしてきます。

Ubuntu 徹底入門 The Official Ubuntu Book 日本語版 (DVD付)

Tuesday, August 14, 2007

ubuntuで文献管理

 CiteULikeConnoteaといったオンラインのサービスで文献管理をしているが、ローカルにも文献一覧を保存しておきたくて、Gnomefiles.orgGetDebで見つけた下記3つのソフトをインストールした。いずれもアプリケーション→オフィスにインストールされる。それぞれのサービスからBibTex形式でライブラリをダウンロードして読み込ませてみた。
  1. Referencer:読み込みできるが、日本語やスペイン語のアクセントが文字化け。読み込み時間がかかる。
  2. Pybliographer:読み込みできるが、日本語やスペイン語のアクセントが文字化け。読み込み時間のストレスがない。
  3. Bibliographer:読み込みできず。
しばらくは、CiteULikeとPybliographerの組み合わせで使っていこうと思う。

Monday, August 13, 2007

Google携帯の7つ道具

 下の一覧を携帯にメールして、携帯をGoogle化しておくと幸せになれるかも。
  1. Google Reader Mobile http://www.google.com/reader/m/
  2. Google http://google.jp
  3. Google ローカル検索 http://maps.google.com/
  4. Gmail http://gmail.com/
  5. Google Calendar http://www.google.com/calendar/m
  6. Google トランジット http://google.co.jp/transit
  7. Picasa Web Album Mobile http://picasaweb.google.co.jp/m/
 Google関連ニュースでは、Google PackにOpenOffice.orgの製品版StarSuiteが追加された模様。そのうち、Gubuntuなんかもネット・インストール出来るようになりませんかね。

YouTube動画をiPodに入れるための3つステップ

 Apple iPodでBootCampとか、高木ブーとキャンプでフラダンスとかいうときは、動画も欲しくなるかもしれません。恩恵は、Windowsユーザに限られますが、いつかのためにメモをしておきます。
  1. Mozilla Firefox+VideoDownloaderDropTubeでFLV形式動画をダウンロード。
  2. 携帯動画変換君」でFLV形式動画をiPodで再生できるMPEG-4, AAC形式に変換。
  3. iTunesにDrag & Dropして、iPodと同期。
2番目のステップでは、vixy.netTUBEFIREといったオンラインのサービスも使えます。

Sunday, August 12, 2007

iPod nanoでダイエット

 Apple iPod nanoRitmo Latinoを聴きながら歩いたり、踊ったりしましょう。私はと言えば、走りながら、Apple iPod shuffleJournal Junkieを聴いていますけど、いつになったら分かるようになるのやら…orz

Saturday, August 11, 2007

年間目標を評価する3つの日付

 年末年始にはなんとなく自省的になって、年間の反省や決意をする人が多いと思う。ところが、いつの間にか忘れてしまうもんです。そこで、年間目標を立てる元旦を起点に111日目の4月21日222日目の8月10日の日付を覚えておいて、立ち止まり、振り返る日にしておくとよい。なぜ、111日と222日かというと、年の瀬の師走は、どうも年の最後のバタバタで何かを落ち着いて出来る雰囲気でもなくなるので、ネグって、(365-31)/3 から計算した結果である。もっとおおらかに、ゴールデンウィークの頃お盆の頃っていう風に決めてもいいし、二十四節気に従って立夏立秋でもいい。
 私は、222日目の今日、難解で積んどいた「社会ネットワーク分析の基礎―社会的関係資本論にむけて」の通読に再挑戦を決意する日としたい。
 蛇足ですが、タイトルで3つにしたのは、元旦を入れてです。

Thursday, August 9, 2007

広節裂頭条虫の心臓への幼虫移行症の一例?

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 術者が話しているのは、ロシア語みたいだけど、きっとインフォームド・コンセントなんて取ってないんだろうな…症例報告のありかたを変える投稿ではあるけれど。鮭・鱒を充分火を通して食さないと、心臓に腫瘍が出来る可能性があるっていう教訓。

Monday, August 6, 2007

医療のデス・マーチ

 ソフトウェア業界では、エドワード・ヨードンが1997年の著書の中で、Quality(品質)の要求が通常の倍、人的・経済的Cost(費用)が通常の半分、Delivery(納期)が通常の半分というプロジェクトに対し、デスマーチ(死の行進)という言葉を使用した。日本語に訳されたのが、2001年で、数年おくれて、「医療崩壊」という言葉が使われ始めたが、これは、まさに「医療のデス・マーチ」である。この10年間、日本の医療というプロジェクトは、感染対策、安全対策、研修医教育などの診療以外の仕事を義務付けられ、医療のコンビニ化とも言える要求が増大し、高齢化が進んでも、医師は増やされず、診療報酬は下げられ、在院日数は短縮させられてきた。駱駝の背中に乗せられた最後の藁一本は、最善の治療に対する刑事訴訟である。放送局は、医療事故を、「あってはならない事故が起こりました」と報道し、人心を煽る。(放送事故は、笑えるのでもっとやって欲しいですけどね…)さらに、世界のトップ病院と比較しての自虐的報道。日本の公立病院と比較するなら、対象は退役軍人病院あたりでしょう。(個人的には、医療より新聞業界のほうが国際的に遅れているような気がします。最近は、死亡公告以外見てませんね…)医療経済学では、質、低コスト、良好なアクセスを両立するのは不可能という常識を、日本は、医療従事者の殉教者的な奉仕によって覆してきていました。今後は、医療従事者の自主的リストラによって、医療機関へのアクセスが損なわれるでしょう。医療費は医療の進歩に伴って高騰し続けるでしょう。(日本の医療業界は、ハイビジョンテレビを白黒テレビとそんなに変わらない価格で提供してきたわけですが、そのうち破綻するでしょう。)ルールが変われば、医療業界の人間はそれに従ってプレーするだけです。そうすると、今までの医療が受けられなくなるのは、平均以下の所得者層、地方在住者です。やっと、アメリカの医療に追い付けそうですね。それが何を意味するかは、ムーア監督の新作"SICKO"をご覧下さい。総理の言う美しい国は、中国語の「美国」(アメリカ)だったようです。
 デスマーチを逃れる方法について、エドワード・ヨードン氏は言います。立ち止まり、振り返り、不当な要求にノーを言うことだと。小松秀樹先生が「医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か」で論じた立ち去り型サボタージュは、言葉を換えれば、厚生労働省が指揮をとる医療プロジェクトに対するノーなのでしょう。
 医療従事者に限らず、うつ病の方が増えているようです。僕は、ノーの言えない人の体の安全装置がうつ病なんだと思っています。考えようによっては、人生自体がデス・マーチ。たとえ余命が1ヶ月であろうと、寝ず食わずでは過ごしては行けません。生き急がないことこそが肝要なのでしょう。

Sunday, August 5, 2007

ubuntuをインストールする3つの方法

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 Windows XPを使っていて、VISTAに移行を考えている個人ユーザの方に、もう一つの選択肢を提供したいと思います。"ubuntu"という名前のLinuxパッケージです。ブラウザは、IEより安全なFirefoxが標準となっており、MSオフィスがなくともOpenOffice.orgが認証もなしに使え、ワード文書やエクセル形式が読み込め、PDF出力が可能です。ちょっと調べれば、動画で紹介しているような3Dデスクトップ環境、Compizや次期MacOSに標準搭載予定のTime Machineに相当する機能を目指すTimeVaultも、インストールできます。急がなければ、今年10月のバージョンアップで標準機能に追加されるでしょう。何より、浮いたお金で少し夏休みの計画をゴージャスにできます。
 具体的なインストール方法は、3つあります。
  1. Ubuntu Japanese TeamからDesktopCDをダウンロードし、CDに焼く。
  2. Ubuntu 徹底入門 The Official Ubuntu Book 日本語版 (DVD付)を購入
  3. Wubiからインストーラーをダウンロード
 1の方法でインストールせずにCDから起動して試し、気に入ったらそのCDからインストールするのが、標準的かもしれません。詳しい解説も欲しいというかたであれば、多少の出費がかかりますが、2の本を買い、付録から起動してみるという方法が、焼く手間を省いてくれます。3のインストーラーを使うと、ネットから直接インストールできて、CDを焼いたり、本の出費が不要というメリットがありますが、インストール後、システム→システム管理→言語サポートで日本語環境を整える必要があります。
 インストール後は、個々人のライフスタイルに合わせ、やはり無料で提供されるソフトを追加すれば良いでしょう。私の場合は、株式投資にAlphaChartというWindows用のチャートソフトを使っていましたが、Wineというソフトを使ってubuntu上で動いております。その他、Amarok というiTunesに相当するソフトがあります。iTMSからの楽曲購入は出来ませんが、手持ちのCDをiPodと同期させたり、podcastの管理をするには、問題ありません。

Saturday, August 4, 2007

家庭医療のバックボーンとしてのシステム思考、社会ネットワーク分析

 病院医から家庭医になったんだなと実感するこの頃。感覚的に譬えれば、グライダーの操縦士からタクシーの運転手になったような、あるいは将棋差しから碁打ちになったような感じ。敢えて言語化を試みれば、病院医の場合、モダリティやリソースの豊富さ故、視点が疾患や臓器というミクロのほうに行ってしまいがちだ。対し、家庭医の場合、地域との隣接性が故、家族や地域というネットワークというマクロの部分がより視野に入ってくる。その結果、健康上の問題の構造も病因学的因果から患者さんの事情、つまり因果ネットワークとなって現出し、戸惑うこともある。まさに、J. Ortega y Gassetの"Yo soy yo y mi circunstancia, y si no la salvo a ella no me salvo yo."(私とは、私自身とその環境であり、環境を救わなければ、私の救いにはならない。)というフレーズを体感する経験である。その意味で、目から鱗の本が、チェンジ・エージェントの設立者の方が著した次のものである。 実務的にはシステム思考は有益だが、学問的にネットワークを解析するとなると、社会ネットワーク分析が必要になる。Windowsでは有名なPajekが、UbuntuでもWineを使えば動くらしい。このソフトでは、結果を統計環境Rに投げることも出来るので、安田雪先生のブログ"I Love Networks"を参考に、ぼちぼち勉強して、香港での学会に演題を持って行くことを目論んでみる。