Friday, April 29, 2011

ubuntu 11.04に最初にインストールした10のソフト

 Unity環境が吉と出るかどうか…個人的には使いづらいが、おいおいカスタマイズしていけば、苦にはならなさそう。早速、定番記事で、前回と比較すると、AdobeAir、Opera、RStudio、Ailurusが新しい顔ぶれ。
  1. Chromium: Google製のブラウザ、Ubuntuソフトウェアセンターからインストール。
  2. AdobeAir:  AdobeのOSの枠を越えたアプリケーション実行環境。これがあると、日本郵便の「はがきでデザインキット」などけっこう役に立つソフトが使える。Ubuntuソフトウェアセンターからインストール。
  3. Mendeley: 文献管理ソフト。Ubuntuへのパッケージも用意されてインストールが簡単になりました。iPhone版もある。Android版もリリース予定とのこと。
  4. Opera: ブラウザ。簡単に自分のPCをサーバー化するOpera Uniteという機能が面白そうで、Ubuntu Tweakでインストール。Chromeより速いかも。TweetDeckが使えないのが痛いが、TweetDeckにはAdobeAir版もある。
  5. R言語+RStudio: 統計解析やグラフ作成のための言語とその開発環境。RそのものはUbuntuソフトウェアセンターからインストール。RcmdrをインストールするとR環境がいっしょにインストールされる。RStudioは、パッケージがあります
  6. mozc: Google日本語入力。Ubuntuソフトウェアセンターからインストール。
  7. Quarry + GnuGo: 碁盤ソフト+囲碁思考エンジン。両方ともUbuntuソフトウェアセンターからインストール。
  8. Dropbox: オンラインストーレジサービス。デフォルトでUbuntu Oneもあるが、MacでもWinでも使えるのとローカルにもファイルを保存しくれる点が便利。OSをクリーンインストールするときなどは、データの保存に必須。パッケージがある
  9. Ubuntu Tweak: UbuntuのシステムやGNOMEデスクトップの設定を容易に行えるソフトウェアで、GPLの下で公開されている。ディストリビューションやカーネル、CPU、メモリなどの基本的なシステム情報の表示、GNOMEセッションのコントロール、GNOMEパネル設定、スプラッシュスクリーン設定、人気アプリケーションのインストール、Nautilus設定、電源管理などの機能を持つ。パッケージがある
  10. Ailurus: Ubuntu Tweak同様のソフト。パッケージがある
 OSをクリーンインストールして以上の環境を整えるのに、2時間要した。Windowsに比べると相当に楽なのだが、ubuntuに慣れてしまうと、これもまた面倒。次回10月のバージョンアップまでには、何かいい方法を見つけておこう。

Thursday, April 28, 2011

心に残るドイツ語1ダース

  1. Peter Liewein schreibt.(ペーター・リーヴァインは書いています。) : ラジオ講座でドイツ語を習い始めたときに覚えた初めてのドイツ語。講師は諏訪功先生。パートナーは俳優のMichael Münzerさん。
  2. Viel Spaß!(大いに楽しんで!): Michael Münzerさんは、当時小塩節先生が講師をされていたテレビ講座でもパートナーをしており、頻繁にこの言葉を使っていた。日本人は、ことあるごとに、「頑張って」と口にするが、そのような時、彼の国の人達は、「楽しんで」と言う。ベートーヴェンの言葉に"Durch Leiden Freude"(苦悩を突き抜けて歓喜へ)という言葉があるが、彼らには苦悩を歓喜へ至る道と感じるM的な心性があるのかもしれない。小塩先生は、今年、ラジオの「アンコールまいにちドイツ語」の応用編を担当され、ドイツ語の名言や名曲を題材とした講義をなさっていることを知って、本投稿を書くきっかけになった。
  3. Über den Wolken muß die Freiheit wohl grenzenlos sein. (雲の向こうには自由が限りなく広がっているに違いない。): 「クラウドとオープンソフトの融合した」自由な世界を予言したとも思えるこの句は、小塩先生時代のテレビ講座で紹介されたReinhard Meyの歌の一節。哲学者プラトンは「歌や音楽は聞く人を無意識に感化する」旨のことを言っているらしいが、記憶に残るドイツ語は、圧倒的に歌詞の一部が多い。
  4. In seinen Armen das Kind war tod.(父親の腕のなか、その子は息絶えていた。): ゲーテ作詞、シューベルト作曲のリート「魔王」の最後の句。初めて聞いたのはラジオ講座でだったように思うが、遠くの街へ転校して行って、白血病で亡くなった友達のことと重なり身震いした。医者になるということを選んだきっかけの一つかもしれない。その街へ行ってその友達が住んだ家を訪れたのは、四半世紀以上も経ってからのことだが、生前彼がくれた手紙の描写の近所の風景がそのまま残っていて、自分を恥じた。いかに初心は変わってしまうものか…
  5. Deine Zauber binden wieder was die Mode streng geteilt.(あなたの魔法は時勢が引き裂いたものを再び結びつけてくれる。): 柑気楼のCMにも使われ、EUの歌でもある「歓喜の歌」の一節。函館でソーセージの工場と店を開いたカール・レイモンさんは若い時、汎ヨーロッパ主義運動に関わり欧州合衆国国旗まで考えており、それは現在の欧州旗に近いデザインであったそうだ。ドイツの統一、EUの深化にも通じる一節だが、ジョブズのスタンフォード大学での講演での「人生において繋がっていく点」の話なんかも思い起こさせてくれる。
  6. Ich bin von Kopf bis Fuß auf Liebe eingestellt.(私は頭から足まで愛仕様):「エクソシスト」や「ジョーズ」という流行りの映画と同時に、テレビで時折放映される古いヨーロッパの映画が好きだった。そんな映画の1つ「嘆きの天使」(1930)でマレーネ・ディートリッヒが歌っていた歌の一節。イマヌエル・ラート教授にはいまなお親近感を覚える。
  7. »Klopstock!« (「クロップシュトック!」):  ルパンや怪人二十面相、ホームズや明智小五郎、伝記やシートン動物記、ファーブル昆虫記、椋鳩十など子供向けの本を卒業して大人の本を読むようになったきっかけが、若い時の母の数少ない蔵書、日に焼けた岩波文庫の一冊、高橋健二編「ゲーテ格言集」だったように記憶する。それをきっかけに自国の文学をすっ飛ばして、ドイツ文学の翻訳を読み漁り、ドイツ語を始めるきっかけになった。しかし、実際に原文で読んだのは、"Die Leiden des jungen Werther"だけである。苦労した割には、今も記憶に残るのは、ウェルテルの6月16日のエピソード、パーティ会場での遠雷、そして「春の祝祭」の詩人の名1語のシニフィアンでロッテとの共感というシニフィエ、まさに雷の一撃。そう言えば、ルターを改心させたのも雷だったっけ?雷なんてものがなければ、世界はどんなに変わっていたことか!
  8. Fangen wir die Operation an!(オペを始めよう!):  加山雄三が扮するブラックジャックのドラマでオペを始めるときに加山雄三が発する言葉。
  9. Hast du etwas Zeit für mich? Dann singe ich ein Lied für dich von neunundneunzig Luftballons. (ちょっと時間ある?だったら99個の風船の歌、歌ったげる。):  大学に入学した頃流行っていたネーナの「ロックバルーンは99」の歌い出し。この頃から日本のバブルという風船は上がっていく。一方、ネーナは私生活もあり、耳目にすることはなくなったが、ドイツ語圏内では、"99 Luftballons" をリバイバルヒットさせたり、マレーネ・ディートリッヒの歌をカバーしたりしているらしい。新しいバージョンでは、一部フランス語で歌われたりして、22年の時代の変遷を感じる。
  10. Lieben(愛):  よく屯していた学内にあった喫茶室の名前。当然ながら分煙なんかされちゃいない。
  11. Wiederkommen(再び来ること):  ビーコンと略していたが、再試のこと。私は歩くボーダーラインと呼ばれていた。
  12. Ich seh' dich gerne lachen.(笑顔が素敵ね。):  1989年2月から3月にかけ欧州を旅した。マルタに寄り、ハンブルクから一人旅で来ていたおばあちゃんと仲良くなったときに言われた言葉。日本人は一般的に微笑み過ぎるらしい、向こうの人達のそれは、下心なのだそうだ。そんな私も今はうまく微笑むことは出来なくなってしまったように思う。
 実質、大学では第二外国語の授業もとうに終わり、医学の教科書は日本語で、時々英語を参照するくらいだし、聴く音楽もラテン音楽にシフトしていたので、海外旅行で使用したのがドイツ語との別れであった。同時に、欧州で観光客相手に商売する人たちは片言でもドイツ語が出来る人が多く、英語以上にコミュニケーションに役立つことを体感したのもこの時だった。そして、だいぶ経って正書法の改正があったことを知る。もはやドイツ語は私が知っているものではなく、言語を取り巻く国際情勢も変わり、私自身も変わってしまった。

Wednesday, April 27, 2011

【書評】本当に明日から使える漢方薬


4月23日、職場からの帰宅途中に一人サンジョルディを祝い、薔薇の花とこの本を求めた。ちょうど函館への出張の往復時間に読む本を探していたのもあって「7時間速習入門コース」というサブタイトルが響いたのだ。JRの中、表紙をじっくり見ると、筆者のBMJへのレターになっている。そして、その内容もちょうど一年前に、私が貶していた研究だったので、因縁に背筋が凍った。最初のほうでやはりこのレターの内容の紹介があるのだが、私の統計学の知識の貧弱さ故、なぜ、Mann Whitney U検定を使うのかは理解できなかった。まあ統計学を学ぶために買った本ではないと、やり過ごし、読み進めたが、漢方薬を使いたいと思っていてなかなか使えないでいる私のようなものにとっては、前置きが長過ぎる。(お前の投稿もそうだろってツッコミが聞こえてきそうだ…)しかし、それが唯一の欠点。

2時限目後半からは体力×時間×主訴の3軸診断からはじまり、腹診で診断精度を上げる方法、さらには診断が思いつかない場合の処方と話は進んでいく。その枝葉には、合方のテクニックや患者さんに漢方薬をすすめるための「魔法の言葉」の紹介もあり、方剤名には必ずツムラのナンバーを併記しているという心遣いも嬉しい。さらには、付録の充実、方剤を重要度でAランク43方剤、Bランク39方剤、Cランク46方剤と分け学習の便を図り、構成生薬を写真入りで説明してくれているので、ちょっとした卓上レファランスにもなるのに、160ページという手軽さで、入門から日常の診療の参考する本として長く使える一冊。