Saturday, July 30, 2011

Gephiのメニューの日本語訳


社会ネットワーク分析ソフトは、旬の分野ということもあって、英語版Wikipediaを覗くと、百花繚乱の状態である。(日本語版Wikipediaでは、「複雑ネットワーク」の分析用ツールの項に若干記載がある程度である。)
Rは行列の計算などには便利だが、グラフの作成には、時間と手間がかかるのが難である。定評があり、入門書の日本語訳が出ているPajekは、Windows版しかない。Linuxでもwine上で使えるらしいのだが、データの受け渡しが面倒そうだ。Cytoscapeは、無料ではあるのだが、ダウンロードに個人情報を要求される。そこで、以前の投稿で簡単に触れた"Gephi"を本格的に使用してみようと考えている。メニューが英語、フランス語、スペイン語なので、使い勝手を把握するのを兼ねて、訳してみた。アンニュイな午後はシャンソンを聴きながらフランス語で、陽気に行きたいときは、サルサでも聴きながらスペイン語でと使い分けるのも一興かもしれない。
ファイル, File, Fichier, Archivo
  • 新規プロジェクト, New Project, Nouveau projet, Nuevo proyecto [Ctrl+Shift+N]
  • 開く..., Open..., Ouvrir..., Abrir... [Ctrl+O]
  • 最近開いたプロジェクト..., Open Recent..., Récemment ouverts..., Abrir recientes...
  • プロジェクトを閉じる, Close Project, Fermer le projet, Cerrar proyecto
  • プロパティ, Properties, Propriétés..., Propriedades...
  • コネクタを入力..., Import Spigot..., Import Connecteur..., Importar conector...
  • データベースを入力, Import Database, Import de base de données, Importar base de datos
    • エッジリスト..., Edge List..., Liste de liens..., Lista de aristas...
  • 生成する, Generate, Générer, Generar
    • ダイナミックグラフの例, Dynamic Graph Example...(仏西も同じ)
    • ランダムグラフ, Random Graph(仏西も同じ)
  • 保存, Save, Enregistrer, Guardar [Ctrl+S]
  • 名前を付けて保存..., Save as..., Enregistrer sous..., Guardar como...
  • 出力, Export, Export, Exportar
    • グラフファイル, Graph file..., Fichier de graphe..., Archivo de grafo...
    • SVG/PDFファイル, SVG/PDF file..., Fichier SVG/PDF..., Archivo SVG/PDF...
  • 終了, Exit, Fermeture, Salir
ワークスペース, Workspace, Espace de travail, Espacio de trabajo
  • 新規, New, Nouvel espace de travail, Nuevo [Ctrl+N]
  • 削除, Delete, Supprimer espace de travail, Eliminar
  • 消去, Clean, Vider l'espace de travail, Limpiar
  • 名前の変更, Rename Renommer l'espace de travail, Renombrar
  • 複製, Duplicate Dupliquer l'espace de travail, Duplicar
表示, View, Affichage, Ver
  • 全画面表示, Full Screen, Plein écran, Pantalla completa [Alt+Shift+Enter]
ツール, Tools, Outils, Herramientas
  • プラグイン, Plug-ins, Plug-ins, Complementos
  • オプション, Options, Options, Opciones
  • 言語, Language, Langue, Lenguaje
    • 英語, English(仏西も同じ)
    • フランス語, Français(仏西も同じ)
    • スペイン語, Español(仏西も同じ)
  • オンラインドキュメントとサポート, Online docs and support, Online docs and support, Documentación online y soporte
ウィンドウ, Window, Fenêtre, Ventana
  • クラスタリング, Clustering, Clustering, Clustering
  • コンテキスト, Context, Contexte, Contexto
  • データテーブル, Data Table, Tableau de données, Tabla de datos
  • タイムライン, Timeline, Timeline, Línea temporal
  • お気に入り, Favorites, Favoris, Favoritos
  • フィルター, Filters, Filtres, Filtros
  • グラフ, Graph, Graphe, Grafo
  • 階層, Hierarchy, Hiérarchie, Jerarquía
  • レイアウト, Layout, Spatialisation, Distribución
  • パーティション, Partition, Partition, Particionamento
  • プレビュー, Preview, Aperçu, Previsualización
  • プレビューの設定, Preview Settings, Paramètre d'aperçu, Configuración de previsualización
  • ランキング, Ranking, Classement, Clasificación
  • 統計, Statistics, Statistiques, Estadísticas
  • ようこそ, Welcome, Accueil, Bienvenida
  • ウィンドウを閉じる, Close Window, Fermer la fenêtre, Cerrar ventana
  • ウィンドウの最大化, Maximize Window, Agrandir la fenêtre, Maximizar ventana
  • ウィンドウの切り離し, Undock Window, Déancrer la fenêtre, Desiconificar ventana [Alt+Shift+D]
プラグイン, Plugins, Plugins, Plugins
  • 空欄, Empty, Vide, Vacío
ヘルプ, Help, Aide, Ayuda
  • 更新のチェック, Check for Updates, Rechercher les mises à jour, Verificar Actualizaciones
  • Gephiについて, About, À propos de, Acerca de
ちょっとちょしていて見つけた幸せになれる2つのTips。

  1. グラフウィンドウの左上角にある小さなロゴをクリックすると、全画面表示になる。
  2. タブの欄の右端からのぞいている大きなロゴをクリックすると、ブラウザでgephi.orgを開いてくれる。

今後の課題は、

  • Rで作成した隣接行列を読み込む。
  • ノードに名前を付け、中心性に応じて大きさを変え、適当なカラーで色分けする。
  • 多重エッジに名前を付け色分けする。
  • htmlに出力できないか?

Friday, July 22, 2011

ubuntuのLibreOfficeでJobs風プレゼン

MacOS X Lionリリースを記念してという訳ではないが、デスクトップで使用しているubuntuでJobs風プレゼンの環境を作ってみたので備忘録として。

  1. [Alt]+[F2]で"gksu nautilus"を入力
  2. Myriad Proフォントは、/opt/Adobe/Reader9/Resource/Fontから/usr/local/share/fontsにコピー
  3. バックは、Keynoteのグラデーションをppt形式で出力したものをLibreOfficeのImpressで開く。
こんな感じ…

Saturday, July 16, 2011

気血弁証


"WHO International Standard Terminologies on Traditional Medicine in the Western Pacific Region"[PDF]という資料を偶然見つけた。漢方の用語の英訳を知るのに便利。「気」は、"air"でなく、"qi"とピンイン表記になっています。麻雀の役、七対子(qīduìzi)や清一色(qīngyīsè)などにもあるこの音は、英語ではどう発音するのか、Wikipedia英語版で調べてみたら、"No equivalent in English. Like cheek, with the lips spread wide with ee. Curl the tip of the tongue downwards to stick it at the back of the teeth and strongly aspirate. The sequence "qi" word-initially is the same as the Japanese pronunciation of ち(チ) chi."とある。日本人にとっては、「気」と「血」がこんがらがってしまいそうな話ですね。

気血水弁証をまとめておきます。
  1. 気虚(qi deficiency syndrome)に陥ると、身体がだるい、気力がない、 疲れやすい、内蔵のアトニーなどの症状が現れます。補気薬(qi-tonifying medicinal)として、補中益気湯などの参耆剤(人参,黄耆などが配剤された補剤)、四君子湯などが用いられる。
  2. 気鬱(qi depression syndrome)の場合は抑うつ傾向、のどのつかえ感などの症状があります。半夏厚朴湯、香蘇散、柴朴湯などが使われる。
  3. 気逆(qi counterflow syndrome)では、ふけさめ、臍上悸、腹痛発作、顔面紅潮などの症状があります。桂枝湯類や苓桂朮甘湯などの利気薬(qi-regulating medicinal)が使われる。
  4. 血虚(blood deficiency syndrome)になると、皮膚の乾燥と荒れ・赤切れ、眼精疲労、顔色不良、こむら返りなどの症状が現れます。気血両虚の形で現れることが多い。四物湯、十全大補湯などが使われる。
  5. 瘀血(blood stasis syndrome)は女性には多く、眼輪部の色素沈着、舌の暗赤紫化、皮下溢血、右臍傍圧痛抵抗、月経障害などが主な症状です。駆瘀血薬(stasis-resolving medicinal)には、桂枝茯苓丸や桃核承気湯などがある。
  6. 水毒(water retention syndrome)では、浮腫、胃部振水音の症状があります。利水剤(water-draining medicinal)である五苓散が代表的処方。
先の資料の大項目を挙げておく。
1.0.0 BASIC THEORIES 基礎理論
1.1.0 Essential Qi Theory, Yin-yang Theory, and Five Phase Theory 精氣學説, 陰陽學説, 五行學説
1.2.0 Essence, Spirit, Qi, Blood, Fluid and Humor 精, 神, 氣, 血, 津液
1.3.0 Viscera and Bowels 臟腑
1.4.0 Meridian and Collateral 經絡
1.5.0 Body Constituents and Orifices of Sense Organ 形體和官竅; 身體構造
1.6.0 Cause of Disease 病因
1.7.0 Mechanism of Disease 病機
1.8.0 Others 其他
2.0.0 DIAGNOSTICS 診斷學
2.1.0 Inspection 望診
2.2.0 Listening and Smelling Examination 聞診
2.3.0 Inquiry 問診
2.4.0 Palpation 切診
2.5.0 Eight Principle Pattern Identification/Syndrome Differentiation 八綱辨證
2.6.0 Disease Cause Pattern Identification/Syndrome Differentiation 病因辨證
2.7.0 Qi-Blood Pattern Identification/ Syndrome Differentiation 氣血辨證
2.8.0 Fluid-Humor Pattern Identification/Syndrome Differentiation 津液辨證
2.9.0 Visceral Pattern Identification/ Syndrome Differentiation 臟腑辨證
2.10.0 Various Pattern Identification/ Syndrome Differentiation 各科辨證
2.11.0 Six-Meridian Pattern Identification/Syndrome Differentiation 六經辨證
2.12.0 Defense, Qi, Nutrient and Blood Pattern Identification / Syndrome Differentiation 衛氣營血辨證
2.13.0 Triple Energizer Pattern Identification/Syndrome Differentiation 三焦辨證
3.0.0 DISEASE 臨床各科
3.1.0 Internal Medicine 内科
3.2.0 External Medicine 外科
3.3.0 Gynecology and Obstetrics 婦産科; 産婦人科
3.4.0 Pediatrics 兒科; 小兒科
3.5.0 Ophthalmology 眼科
3.6.0 Otorhinolaryngostomatology 耳鼻喉口齒科
3.7.0 Orthopedics and Traumatology 骨傷科
3.8.0 Others  其他
4.0.0 THERAPEUTICS 治療學
4.1.0 therapeutic principle 治則
4.2.0 Method of Treatment 治法
5.0.0 ACUPUNCTURE AND MOXIBUSTION 鍼灸(學)
5.1.0 Acupuncture 鍼; 鍼法
5.2.0 Moxibustion 灸(法)
5.3.0 Cupping 拔罐
6.0.0 MEDICINAL TREATMENT 藥物治療
6.1.0 Medicinal 藥(物)
6.2.0 Formula 方劑
7.0.0 傳統醫學 典籍 CLASSICS OF TRADITIONAL MEDICINE
7.1.0 内經類 Books Related to the Internal Classic
7.2.0 傷寒與金匱 Cold Damage and Golden Chamber
7.3.0 診斷學 Diagnostics
7.4.0 温病類 Warm (Pathogen) Disease
7.5.0 本草 Materia Medica
7.6.0 方劑 醫方集 Prescriptions/Formularies
7.7.0 鍼灸類 Acupuncture and Moxibustion
7.8.0 其他 Miscellaneous

Thursday, July 14, 2011

【書評】イタリア語通訳狂想曲シモネッタのアマルコルド

田丸公美子さんこと、シモネッタさんの新著。アマルコルドは、「フェリーニのアマルコルド [VHS]」に由来し、ロマーニャ地方の方言で、標準語では、"Mi ricordo"(私は覚えている)という意味とのこと。そのタイトルの通り、40年の通訳のキャリアの懐古録の趣が濃い。NHKイタリア語講座に書いたエッセーをまとめたものということこともあり、以前紹介した「シモネッタのデカメロン」と比較すると、作風は、普段の中島みゆきとオールナイト日本の彼女くらいの違いがある。
フェリーニの「アマルコルド」では、精神病院に入院しているおじいちゃんが登場するが、現在のイタリアには精神科入院病床というものがない。イタリア人に言わせれば、「イタリアで天才が生まれるのは、みんなどこかいかれているから。国が巨大な精神病院みたいなもんさ」とのこと。その代わり就労生活協同組合というものが全国に2,500箇所以上あり、精神障害者(soci diversamente abili; 異なる能力を持つ組合員たち)は、そこで働きながら地域と共存しているとのだ。その実情を映画にした「人生、ここにあり!」という映画が日本でも今年公開されるらしい。原題の"Si può fare(やればできる)"は、理想を追い続けるといつかは実現するということを示唆している。
でも、世の中には不可能なこともあるのは事実で、例えば著者の生業、通訳などもそのひとつだろう。言葉が違えば世界を異なった切り取り方をするわけで、全く同じ意味で変換することは不可能なことは自明の理。その苦労は、医療という仕事に携わる身としては、共感できる部分が多いのでした。

Sunday, July 10, 2011

社会ネットワーク分析の学習環境

日本プライマリ・ケア連合学会が終わって1週間が経過した。先延ばしにしていた社会ネットワーク分析の学習を再開するため環境を整備したので備忘録として記録しておく。
  • Gephi: まだα版だが、ネットワーク・グラフのフォトショップを目指しているらしいのでインストールしておく。下にYouTubeの動画を貼っておく。英語だが、SlideShareでマニュアルが公開されている。
  • R: 言わずと知れたThe R 
  • RStudio: RのIDE
Rのパッケージをinstall.packages("hogehoge")でインストールする。
  • sna: 上掲書でサンプルが挙げられている社会ネットワーク分析のパッケージ
  • igraph: 上掲書でサンプルが挙げられている社会ネットワーク分析のパッケージ
  • rgl: 3Dプロットを行うためのパッケージ
  • RFinanceYJ: 社会ネットワーク分析とは関係ないが、東京株式市場のデータ取得パッケージ
  • quantmod: 株式チャート描画パッケージ。ubuntuでは、libxml2-devをインストールしておく必要がある。
上掲書のスクリプトは、こちらのサイトからダウンロード出来ます。著者の首都大学東京での2008年の講義のシラバスやブログ"Simple Network Analysis Tool. blog"や"simple network analysis tool @ hatena"が参考になります。あと、余裕があれば、Stanford Universityの"Social Network Analysis Labs in R and SoNIA"なんか、面白そう。