Tuesday, July 31, 2012

「スール/その先は……愛 」(Sur)


前回紹介の「タンゴ ガルデルの亡命」が軍事独裁時代に亡命したアルゼンチン人を描いたのに対し、国内に留まった人々を描いた作品。原題の"Sur"は、「南」という意味で、南アメリカの南、主な舞台となるアルゼンチン南部地区ポンページャの南、そこにあるバーの名前"Sur"、モチーフとなるタンゴ"Sur"、アルゼンチン南部のパタゴニアの南と何重にも意味が掛けられている。
映画は、主人公が政治犯として収容されていたパタゴニアの刑務所を出所し妻のもとへ戻る一晩の物語である。その一夜に、亡くなった友人の幻影に導かれて不在の5年間に身の回りの人々に振りかかったことを知っていくという構成になっている。挿入されるゴジェネチェのタンゴの歌、"Sur"、"Maria"、"Naranjo en flor"、"La última curda"、"Cristal"が素晴らしい。
  • "Sur" アニバル・トロイロ曲、オメロ・マンシ詞
  • "Maria" アニバル・トロイロ曲、カトゥロ・カスティージョ詞
  • "Naranjo en flor" ビルヒリオ・エスポシト曲、オメロ・エスポシト詞
  • "La última curda" アニバル・トロイロ曲、カトゥロ・カスティージョ詞
  • "Cristal" マリアーノ・モーレス曲、ホセ・マリア・コントゥルシ詞
5年間のエピソードのうちの1つが、妻が自分の友人に心を許してしまうというものだが、「2人の男を自然に愛し欲することができるなんて思っても見なかった。(Nunca creí que pudiera querer y desear naturalmente a dos hombres.)」と悩む妻のロシに不倫相手のロベルトが送る手紙。
愛を説明しようなんて思ってはいけない。愛ほど単純で奇妙なものはない。僕は去る。この国に僕を縛っていた最後のものが君だったから。君は決して完全には僕の物にならなかった。君は僕が愛する最も美しい思い出だ。ロベルト。
No le busques explicación, Rosi. Nada más simple y más extraño que el amor. Me voy. Lo último que me ataba a este país eras vos. Y nunca llegaste a pertenecerme del todo. Sos el recuerdo más lindo que yo te quiero. Roberto.
何かこのような設定は、中学生時代に流行った「川を渡る女」の心理テストに似ている。もともとは、1977年にプレスタイムという会社が人間「関係の実習教材として開発した「若い女性と水夫」がオリジナルらしい。海外では、"Robin Hood Morarity Test"とか呼ばれ、シドニーの結婚コンサルトのキャリアを持つ心理学者が始めたとか。

Monday, July 30, 2012

「タンゴ ガルデルの亡命」"Tangos El Exilio de Gardel"


1976年ビデラによるクーデター後開始された白色テロ、いわゆる「汚い戦争」を逃れ、フランスに亡命したアルゼンチン人たちの物語。タイトルのガルデルは、タンゴ界における美空ひばりのような存在で、実際に亡命したわけではない。しかし、タンゴの王様(El Rey del Tango)として君臨したガルデルは、世界各国を飛び回り、帰国の際コロンビア、メデジン空港から離陸に失敗した飛行機事故で客死している。映画の中に挿入された"Anclao en Paris"や"Volver"なんかは、そのへんのところが暗示されている。"Anclao en París"(パリにつながれて)は、ガルデルの楽団のギター担当Guillermo BarbieriがEnrique Cadícamoの詩に曲をつけたもの。"Volver"は、レ・ペラとガルデルの黄金コンビによるもの。映画の中には、ジーラ・ジーラ、カンバラーチェの作詞・作曲、ウノ、エル・チョクロの作詞で有名なディセポロやペルーを独立させ夢半ばでパリで客死したサン・マルティン将軍なども登場する。

下の動画は、イタリア語版だが、ピアソラ、プグリエセ楽団、ガルデルの演奏を楽しむためなら支障ない。

Sunday, July 29, 2012

「私の頭の中の消しゴム」(내 머리 속의 지우개)


現在、放映中の「ビューティフル・レイン」と同じアルツハイマー病を扱った映画。この映画の中では、Big Mamaが歌う「想いの届く日( El día que me quieras)」というタンゴが挿入歌として使われている。カルロス・ガルデルが作曲し、アルフレッド・レ・ペラが作詞した楽曲で、この曲の発表の年1935年6月24日、このゴールデンコンビは飛行機事故で死んでしまう。奇遇なのは、まだ子供だったアストル・ピアソラもこの飛行機に乗る予定だったが、何かの事情で他の子供が乗ったらしいということ。マリー・ロランサンは、鎮静剤 (Le Calmant)という詩の中で「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れれた女です。(Plus que morte oubliée.)」とうたったが、ガルデルは死して、今日もなお伝説として記憶され続けられている。
Acaricia mi ensueño 我が夢を愛撫するのは
el suave murmullo de tu suspirar, 君の吐息の優しい囁き
¡como ríe la vida どれだけ人生は笑うことだろう!
si tus ojos negros me quieren mirar! もし君の黒い瞳が私を見ようとしてくれたならば。
Y si es mío el amparo そして歌のように軽い君の笑みの
de tu risa leve que es como un cantar, 癒しが俺のものならば、
ella aquieta mi herida, 私の傷は癒え、
¡todo, todo se olvida..! すべて、すべてを忘れてしまえるのだ!



Thursday, July 26, 2012

NEJM Audio Summary - July 26, 2012


Excerpted Script
10:45| "A 59-Year-Old Man with Abdominal Pain and Weight Loss", a case record of the Massachusetts General Hospital by Ramnik Xavier and colleagues.
A 59-year-old man was admitted to this hospital because of abdominal pain, nausea, vomiting, and weight loss. 9 months before admission weakness and anorexia developed. Endoscoscopy reportedly revealed a normal esophagus and stomach; biopsy specimens of abnormalities in the distal duodenum reportedly revealed active inflammation, villous blunting, crypt hyperplasia, and increased intraepithelial lymphocytes. Three months before admission, episodes of abdominal discomfort recurred, with anorexia and a 10-kg weight loss. Three weeks before admission, the patient had diffuse, crampy abdominal pain, nausea that worsened after eating, and increased frequency of formed stools. The diagnosis of celiac disease was communicated to the patient, and he began a gluten-free diet. The evening before admission, nausea and abdominal pain worsened, vomiting recurred, and he stopped eating. The next morning, he was brought to the emergency department. Results of laboratory tests showed evidence of malabsorption, with folate and iron deficiency, mild anemia, and hypoalbuminemia; the patient had profound weight loss and malnutrition. Imaging scans and biopsy specimens showed no abdominal tumor. The patient was born in a Caribbean country and had been treated for intestinal strongyloidiasis years earlier. (12:18, 211 words/ 93 sec = 136wpm)

ナレータが変わりましたが、お名前が聞き取れません。Indira Grahamのように聴こえるのですが、検索で引っかからないので、おそらく間違いなのでしょう。それはさておき、今回の症例のStrongyloides stercoralis Hyperinfectionについては、過去にIMAGES IN CLINICAL MEDICINEで取り上げられております。

Wednesday, July 25, 2012

日本の自殺


「あの土光敏夫が驚嘆!」の帯の謳い文句に騙された。ただ、論文の他、諸先生の解説が付け加えられていることが救い。特に中野剛志先生(京都大学大学院准教授)の解説が正鵠を射ている。主たる論文は、当時の五島勉「ノストラダムスの大予言」をちょっとインテリ向けにラッピングした程度の内容だが、そのラップも穴が多い。一例を挙げれば、「揺り篭を動かす手が世界を動かす」(The hand that rocks the cradle rules the world.)をスペインの諺として引いているが、ちょとスペインの諺に関する知識があれば、"La mano que mece la cuna es la mano que conquista el mundo."なんて諺がありえないことぐらい分かろうと言うもの。杜撰な論文で、こんなものを幻の名論文と持ち上げているのが「文藝春秋」だから、ある意味、「日本の自殺」を地で行くパロディとしてなら、文句なく星5つの本。

Tuesday, July 24, 2012

ggplot2でBland-Altmanプロット


意外と日本の統計学の教科書では触れられない事項をまとておく。
ということで、今回は"Bland-Altman plot"について。右参考書では、対応のあるt検定の前にBland-Altmanプロットをしておくことが薦められている。Bland-Altman plotというのは、縦軸には差、横軸には平均をとって作った散布図。縦の散らばりが大きければ、ランダム誤差が大きい。縦と横に相関があれば比例誤差が存在する。どちらかに補正率をかけて調整する必要がある。縦の散らばりの中心が0からずれていれば、加算誤差が存在し、原点の位置を調整する必要がある。縦の分布が右にいくほど広がっているようであれば、どちらかの測定方法では、測定値が大きいほど誤差が大きいという具合に誤差のありようが直感的にわかる。

データは、右本の実習用データがとりまとめられた'ISwR'パッケージに入っているwrightを使う。BA plotだからではなかろうが、喘息患者さんのピークフローを2種類の器具で測定したデータ。

library(ggplot2)
library(ISwR)
head(wright)

##   std.wright mini.wright
## 1        494         512
## 2        395         430
## 3        516         520
## 4        434         428
## 5        476         500
## 6        557         600

diff <- wright$std.wright - wright$mini.wright
ave <- (wright$std.wright + wright$mini.wright)/2
dat <- data.frame(ave, diff)

ggplot2でグラフを描くと、

ggplot(dat, aes(ave, diff)) + geom_hline(yintercept = mean(dat$diff) + 
    c(-2, 0, 2) * sd(dat$diff), linetype = 2, color = "red") + geom_point() + 
    theme_gray() + xlab("Average PEFR by two meters (l/min)") + ylab("Diff in PEFR ( Large - Mini) (l/min)") + 
    opts(title = "Fig 2-Difference against mean for PEFR data.")

plot of chunk unnamed-chunk-2

References
  • Bland JM, Altman DG. (1986). Statistical methods for assessing agreement between two methods of clinical measurement. Lancet, i, 307-310.

Sunday, July 22, 2012

デフレの正体

読む機会を逸してきたことが残念な本である。「デフレの正体」なんていうタイトルのせいだろう。経済学には明るくないので、本書の内容がどれだけ学問的に妥当かどうかは論じる資格はない。ただ、そんな素人の私にでも日本の現状が納得が行くように説明されており、妥当性は必ずしも明るくない未来が証明してくれるであろう。
本書における、絶対数を重視する議論は自分の分野にも通底し、膝を打った。比率で表される結果には、分母が何であるか、発表者や資金援助者が何者であるかを加味して咀嚼しなければならないのは、医学分野では常識なのに、いざ経済記事に関しては、エコノミストの論ずる比率をそのまま信じてしまいがちな自分自身に対する警鐘となった一冊でした。

Saturday, July 21, 2012

ERエラーブック


原書タイトルは、"Avoiding Common Errors in the Emergency Department"。「愚者は自分の経験から学んだことを疑わない。私は自らの誤りを避けるために、他人の経験から学ぶことを好む。(Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen. Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.)」とはプロイセンの鉄血宰相Otto von Bismarckの言葉であるが、まさにそのための本である。先人の過ちをじっくりと噛み締めて、同じ間違いをするまいと覚悟して繰り返し読むべき本である。それ故であろう、図に乏しく、物理的に重く、価格が高いという、一見読者を遠ざけそうな佇まいなのは。

章立てを見ると、腹部/消化器、気道管理/鎮静、アレルギー、診療録記載と診療費の請求、心血管系、臨床診療、救急医療体制、頭部・顔面・咽頭領域、環境に起因する救急疾患、老年医学、血液/腫瘍、感染症、法的問題、代謝/内分泌、ER特有の注意事項、筋骨格系、神経系、産科/婦人科、小児、手技、精神科、呼吸器系、蘇生、中毒、外傷、超音波、非尿生殖器系、創傷処置となっており、脈絡のない順序になっている。おそらくは、頭から順序良く読むことを想定していないのであろう。目次を見て、自分の経験と共鳴するページを繰るというのが実用的な読み方だ。

例えば、めまいの患者を診て脳CTをオーダーするかどうか迷ったとする。第96章「頭部CTのみでめまいの重篤な原因を除外しないこと」に到達するには、目次をひと通り眺めなければならない。その記事に到達しても、図表はなく、3ページにわたる文章と参考文献。診療の合間にというわけにはいかない。一日の振り返りに腰を据えて読むことを要求する本なのだ。その項では、安易に脳CTを撮影して安心することを戒め、前庭神経炎と小脳梗塞を鑑別するための理学的所見を詳説している。このような項目が398個も集められている。救急室に携わる医師以外にも広くお勧めしたい一冊である。

あと気の付いた点、エコーに関する記載が多い。独立した章が立てられているが、その他の章にも多く散見される。エコーの有用性とその限界が繰り返し、記述されている。エコー自体が、個人技の性質をもつ検査法である所以からであろうが、そこに象徴されているものが医師個人であるような気がするのは読み過ぎであろうか?

Friday, July 20, 2012

CLINICAL PRACTICE "Systolic Heart Failure" - Jan 21, 2010

先日、医師会で開催された勉強会に参加してきた。演者は、日本大学医学部の加藤真帆人先生。講演内容のまとめを兼ねて、NEJMの2010年1月21日号のCLINICAL PRACTICE "Systolic Heart Failure"のオーディオ素材を聴いてみた。
A 74-year-old man with a history of hypertension and myocardial infarction that occurred 5 years previously presents with breathlessness on exertion. His current medications include a statin and aspirin. On examination, his pulse is 76 beats per minute and regular, and his blood pressure is 121/74 mm Hg. There is jugular venous distention, lateral displacement of the apex beat, and edema in his lower limbs. The lung examination is normal. An echocardiogram shows left ventricular dilatation, globally reduced contractility, and an ejection fraction of 33%. How should his case be managed?(94 words / 45 sec = 125 wpm)
症例は、慢性心不全の急性増悪。有名なForrester分類は、そもそも急性心筋梗塞後の心不全の分類であること、評価には侵襲的な心カテが必要であることから、実用性には劣る。そこで考えられたのが、臨床所見から分類可能であるNohria/Stevenson分類[1]で、日本の急性心不全治療ガイドラインでも2011年の改定で記載されるようになった。(ちなみに冠名のNohria先生は演者の同僚で、Stevenson先生は上司だったとのこと)しかし、JVPの評価[2]など慣れていないと困難を伴うという限界もある。そこで急性増悪時の収縮期血圧(心予備能)で分類するClinical Scenarioが、prehospitalでも評価可能であり、実用的である。参考文献[3]の表1にあるように、経過、全体像で分類され、Clinical Scenarioと言われる所以である。
CS1 収縮期血圧140 mm Hg以上
  • 突然の発症
  • 主にびまん性の肺浮腫(Flash) 
  • 全身性の浮腫はあっても軽微(患者は体液正常か脱水)
  • 急激に充満圧の上昇をきたしているが、左室駆出率は保たれていることが多い。
  • 血管因子の病態生理(Volume central shift)
CS2 収縮期血圧 100~140 mm Hg
  • 症状は、体重の増加に伴い、徐々に増悪。
  • 主に全身性の浮腫(Dropsy) 
  • 肺浮腫はあっても軽微
  • 慢性の充満圧の上昇。静脈圧や肺動脈圧の上昇も含む。
  • 臓器不全の徴候(腎障害、肝機能障害、貧血、低アルブミン血症) 
    CS3 収縮期血圧100 mm Hg未満
    • 急なあるいは緩徐な発症
    • 主に低灌流の徴候、全身性・肺の浮腫はあっても軽微
    • 充満圧の上昇
    • 2つの亜型: 1)明らかな低灌流あるいは心原性ショック、2)低灌流や心原性ショックはない
    CS4
    • 急性心不全の症候
    • 急性冠症候群の根拠
    • 心臓トロポニンの上昇だけではCS4の分類には不十分
    CS5
    • 急速あるいは緩徐な発症
    • 肺浮腫なし
    • 右心不全
    • 全身性静脈うっ血の徴候
    以上を参考にすると、上の症例はCS 2に該当し、volume overloadの病態整理が示唆され、利尿剤による初期治療が推奨されることになる。安定したところで、投与されていなければ、βブロッカーやACE阻害薬の処方は必須。しかし、実際のところ、βブロッカーの有効性が1975年に報告[4]されて40年近く経つのに、大学病院でさえその投与率は30数%というのが実情とのことで、今後QIにβブロッカーやACE阻害薬の処方を導入して外来担当医にフィードバックをかけたいというお話をされていました。
    蛇足ですが、NYHAと書いて、日本では「ニハ」とか「ナイハ」とか読まれることが多いのですが、NEJMのナレータは、"New York Heart Association"と略さず読んでおりました。

    参考文献
    1. Anju Nohria et al. Clinical assessment identifies hemodynamic profiles that predict outcomes in patients admitted with heart failure J Am Coll Cardiol. 2003;41(10):1797-1804
    2. Deborah J. Cooket al Does This Patient Have Abnormal Central Venous Pressure? JAMA. 1996;275(8):630-634.
    3. Alexandre Mebazaa et al Practical recommendations for prehospital and early in-hospital management of patients presenting with acute heart failure syndromes Crit Care Med 2008 Vol. 36, No. 1 (Suppl.)
    4. F Waagstein et al Effect of chronic beta-adrenergic receptor blockade in congestive cardiomyopathy. Br Heart J 1975;37:1022-1036

    Thursday, July 19, 2012

    NEJM Audio Summary - July 19, 2012


    Excerpted Script
    10:50| "A 34-Year-Old Man with Intractable Vomiting after Ingestion of an Unknown Substance", a case record of the Massachusetts General Hospital by Wendy Macías Konstantopoulos and colleagues.
    A 34-year-old man was seen in the emergency department because of vomiting and abdominal pain.
    He had spent the previous night out with friends drinking alcohol, and when he returned home in the morning intoxicated, his wife reportedly gave him lemonade into which she had mixed a packet of powder that she had been told would induce vomiting and cause him to stop drinking alcohol. Approximately 15 minutes later, abdominal pain developed, followed by nausea and more than 50 episodes of vomiting, as well as diarrhea. On examination at the emergency department, the patient was awake and vomiting intermittently. His wife reported that the powder was called tártaro emético and came from Central America. After being warned that her husband could die if we were unable to identify the substance, the wife produced a package of the powder, which was labeled tártaro emético but did not contain a list of ingredients.
    Poison exposure is a common reason that patients present to emergency departments. A major challenge in cases of poisoning is providing toxin-specific care to the patients. Emergency physicians are trained to recognize a range of toxidromes and initiate appropriate therapy before diagnostic confirmation. However, in cases involving unidentified poisons, such as this case, prompt initiation of supportive care measures is crucial for improving patient outcomes.
    (247 words per 105 sec = 141 wpm)
    酒石酸アンチモンカリウム(吐酒石)に関しては、上記作中の探偵であるギディオン・フェル博士が蘊蓄を述べている。症例では、奥さんから情報が得られたが、全く情報のない場合、ABCDEアプローチでバイタルを評価、安定化しつつ、意識障害があれば、coma cocktailとして知られるDONT(dextrose, oxygen, naloxone, and thiamine)の投与も考慮し、詳細な身体所見からtoxidromeを評価する必要があるが、「ERエラーブック」にも注意喚起されているが、特定の所見に拘り過ぎないことが肝要である。

    Wednesday, July 18, 2012

    "Romances" etc Luis Miguel


    スペイン人歌手の父とイタリア人女優の間にプエルトリコで生を受け、メキシコに移住、14歳でシーナ・イーストンとのデュエットでグラミー賞を受賞、マライアキャリーとも浮名を流すというサラブレッド。日本では「ラテンの貴公子」と称された。
    今ではボレロを中心に落ち着いた曲を手掛けている。タンゴに関しては、まとまったアルバムを出していないが、右のアルバムで"Uno"を、"Segundo Romance"で"El dia que me quieras"を、"ミス・ロマンセス"で"Volver"を披露している。
    タンゴではありませんが、下にまだあどけない頃のシーナ・イーストンとのデュエットの映像を貼っておきます。確か、かなり古いアルバムですが、シーナ・イーストンが発表した「スペインの休日」というスペイン語の楽曲をまとめたアルバムにも収められていたはずです。



    Tuesday, July 17, 2012

    "Domingo canta Tangos" Plácido Domingo

    3大テノール "Los Tres Tenores"と言えば、Luciano Pavarotti、José Carreras、Plácido Domingoの3人。このうちPlácido Domingoは、ブエノスアイレスのコロン劇場(これまた、パリのオペラ座、ミラノのスカラ座に並ぶ世界三大劇場で、エビータとペロンの出会いの場所としても有名。)の舞台に立ち、タンゴを披露している。
    1. Caminito
    2. Nostalgias
    3. Volver
    4. Vida Mía
    5. Mi Buenos Aires Querido
    6. El Día Que Me Quieras
    7. Uno
    8. Maria
    9. Alma De Bohemio
    10. Cuesta Abajo

    Monday, July 16, 2012

    "Te llevo en corazon: Tango" Raphael


    スペイン・ポップスの御三家の一人、ラファエルは、ドラマティックな歌い方をする歌手。1962年の第4回ベニドルム歌謡祭で優勝し、フリオ・イグレシアスに先駆けてデビューしている。肝移植を受けての復帰、70歳近い年齢にかかわらず、なお音楽活動を続けており、最近タンゴのアルバムを出している。その曲目は以下の通り。
    1. La Cumparsita
    2. Caminito
    3. Cuesta Abajo
    4. A Media Luz
    5. Uno
    6. Cambalache
    7. Nostalgias
    8. La Ultima Copa
    9. Malena
    10. Yira Yira
    11. En Esta Tarde Gris
    12. El Choclo
    13. Milonga Sentimental
    14. Balada para un loco
    15. Madreselva
    16. Volver
    ついでに、御三家が同時に出演している珍しい映像があったので、貼っておきます。


    Sunday, July 15, 2012

    "Tango" Julio Iglesias


    1981年だった。毎週日曜日にポールモーリアの音楽で始まり、永田文夫氏がDJを務めたNHK-FMの『世界のメロディ~ヨーロッパの旅』という番組で、Camilo Sesto、Julio Iglesias、Raphaelのスペインポップスの御三家を知った。まだ、フランコの没後日が浅く、23-Fの事件があった年だ。やがて、竹村淳氏の『中南米の旅』を通じて中南米の音楽にも触れるようになり、タンゴにも親しんだ。DJの息遣いを聴いて、曲の始まりにラジカセのボタンを押して録音するという時代であった。
    今思うと、多感な時期で普通なら英米の音楽に親しむ時代をヨーロッパや中南米の音楽を聴いていたことで、アメリカ中心の世界観に染まらずに済んだのかもしれない。
    前述のJulioは、1996年にタンゴのアルバムをリリースしている。ガルデルやなんかとはまた違うタンゴが楽しめる一枚である。曲目を挙げておく。
    1. La Cumparsita
    2. El Dia Que Me Quieras
    3. A Media Luz
    4. Volver
    5. Yira...Yira
    6. Mano A Mano
    7. El Choclo
    8. Adios, Pampa Mia
    9. Cambalache
    10. Uno
    11. Caminito
    12. Mi Buenos Ares Querido

    Saturday, July 14, 2012

    ggplot2でランを視覚化(2)


    前回のグラフには、いくつか不備がありました。
    1. データにWalkingのものが混入していたこと。
    2. 横軸の日付が見づらいこと。
    今回は、この辺を改良してみます。

    library(ggplot2)
    library(scales)
    run <- read.table("/home/siro/Dropbox/R_data/cardioActivities.csv", 
        sep = ",", header = T)
    names(run) <- c("Date", "Type", "Route", "Distance", "Duration", 
        "Pace", "Speed", "Calorie", "Climb", "HR", "Notes", "GPX")
    run <- subset(run, subset = Type == "Running")
    class(run$Date)
    

    ## [1] "factor"
    

    run$Date <- as.Date(run$Date, format = "%Y-%m-%d%H:%M:%S")
    class(run$Date)
    

    ## [1] "Date"
    

    今回は速度の推移を見てみましょう。

    ggplot(run, aes(Date, Speed)) + scale_x_date() + geom_line(format = "%m/%d") + 
        geom_hline(yintercept = mean(run$Speed), linetype = "dotted")
    

    plot of chunk unnamed-chunk-2

    今日のポイント
    • subset関数を使って、TypeがRunningのデータを抽出。
    • 日付をas.Date関数でDateクラスに変換。

    Thursday, July 12, 2012

    NEJM Audio Summary - July 12, 2012


    Excerpted Script
    10:19| "A 27-Year-Old Man with Fatigue, Weakness, Weight Loss, and Decreased Libido", a case record of the Massachusetts General Hospital by Daniel Hunt and colleagues.
    A 27-year-old man with a history of obesity was seen in the endocrinology clinic at this hospital because of fatigue, myalgias, weakness, weight loss, and loss of libido.
    Thirteen months before presentation, the patient reported weighing 108.9 kg (body-mass index 35.4) and began aerobic exercises, 2 hours daily, and a calorie-restricted diet (2400 kcal daily), resulting in a loss of 36.3 kg in 10 months. Two months before evaluation, arm weakness, numbness and aching in his legs, decreased libido with loss of morning erections, and a faint lacy rash on his legs developed. He reportedly stopped aerobics, began lifting weights, and increased his caloric intake, without improvement in his symptoms. Approximately 5 weeks before this presentation, the patient was admitted to the hospital because of a submandibular abscess in the neck, associated with dental caries. The patient reportedly stopped exercising but continued to lose weight. On examination, the patient was cachectic, with bitemporal wasting. Marked abnormalities in liver function were noted, and chest imaging revealed pneumomediastinum.
    This young man has a progressive, severe, subacute illness affecting multiple systems. It is highly unusual for air in the mediastinum to be incidentally detected in a young man during evaluation for weakness, myalgias, weight loss, and loss of libido. (239 words / 110 sec = 130 wpm)
    DSM-Vのドラフトでは、摂食障害は、Anorexia Nervosa(AN)、Bulimia Nervosa(BN)、Binge Eating Disorder(BED) 、Eating Disorder Not Otherwise Specified(EDNOS)に分類されていると言う。日本摂食障害学会からもガイドラインが出版されている。

    Wednesday, July 11, 2012

    NEJM Audio Summary - July 5, 2012

    Excerpted Script
    12:07| "At a Loss", a CLINICAL PROBLEM-SOLVING article by Joseph Merola, from Brigham and Women's Hospital, Boston.
    A 31-year-old woman who had been unable to eat or drink for the preceding week was admitted to the hospital. For the preceding 8 months she had had nausea, vomiting, and abdominal discomfort and several episodes of crampy epigastric pain with vomiting and intermittent chills and sweats, but no documented fevers. She also had loose, pale stools occasionally, but these episodes did not represent a notable change from her baseline. Gradually increasing fatigue, loss of appetite, and a recent weight loss of several kilograms were also reported.
    The patient's medical history included hypertension, obesity, and migraine headaches. She had undergone Roux-en-Y gastric bypass 5 years before presentation and subsequently lost approximately 45 kg (100 lb). Her weight had been stable for the past few years; her body-mass index was 33.
    The increase in the number and severity of symptoms during the previous 8 months suggests a serious disorder, and the gastric bypass surgery raises important issues for consideration. The differential diagnosis at this point is broad and includes disorders of the gastrointestinal tract, liver, and pancreas as well as complications related to the patient's abdominal surgeries. An interactive Medical Case related to this article is available at NEJM.org.  (224 words / 95sec = 141wpm)
    "At a loss"ってのは、困惑と体重減少を掛けたのだろうけど、日本人にとっては、米国の度量衡のほうが、at a lossです。1lb. = 0.45359237kg、1in. = 0.0254m (1ft = 12in)なので、ポンドとインチで計算したBMIは、703.06958を掛けてやる必要があります。

    Saturday, July 7, 2012

    Audience: Linux向けシンプルな動画プレーヤ

    Linux向けに禅的な美を備えた新しい動画プレーヤが現れました。まだ開発版のようですが、私の環境では不自由なく動いています。


    インストール方法


    ubuntu 12.04では次のPPAを追加します。
    sudo add-apt-repository ppa:elementary-os/testing
    ubuntu 12.04以前では次のPPAを追加します。
    sudo add-apt-repository ppa:vala-team/ppa
    その上で、以下のコマンドを打ち込んでインストールします。
    sudo add-apt-repository ppa:audience-members/ppa
    sudo apt-get update
    sudo apt-get install audience
    個人的には、早くデフォルトの動画プレーヤにまで成長して欲しいです。

    Friday, July 6, 2012

    NEJMに日本未破裂脳動脈瘤悉皆調査(UCAS Japan)結果


    NEJMに日本の未破裂動脈瘤の自然経過のまとめが報告された。結論から直径ごとの診断後1年間で破裂する確率をまとめると下記の表にまとめられる。N Engl J Med 2012; 366:2474-2482


    動脈瘤径(mm)診断後1年間に破裂する確率(%)
    3-40.36
    5-60.50
    7-91.69
    10-244.37
    25以上33.40


    1年での確率で言われてもピンとこないかもしれません。そこで、P:x年以内に破裂する確率、p:上記表の径から導かれる確率、x:診断後経過年数として大雑把なモデルで、5年後、10年後、20年後に破裂している確率を計算してみましょう。

    rupture <- function(x, p) {
        1 - (1 - p/100)^x
    }
    x <- c(5, 10, 20)
    

    径が5-6mmの場合、5年後、10年後、20年後に破裂している確率はそれぞれ、

    rupture(x, 0.5)
    

    ## [1] 0.02475 0.04889 0.09539
    

    径が7-9mmの場合、5年後、10年後、20年後に破裂している確率はそれぞれ、

    rupture(x, 1.69)
    

    ## [1] 0.08169 0.15671 0.28886
    

    径10-24mmがの場合、5年後、10年後、20年後に破裂している確率はそれぞれ、

    rupture(x, 4.37)
    

    ## [1] 0.2002 0.3604 0.5908
    

    径が>25mmの場合、5年後、10年後、20年後に破裂している確率はそれぞれ、

    rupture(x, 33.4)
    

    ## [1] 0.8690 0.9828 0.9997
    

    見通しが良いようにグラフ化すると、

    x <- c(1:30)
    plot(x, rupture(x, 0.5), type = "l", lty = 1, xlim = c(0, 30), ylim = c(0, 
        1), ann = F)
    par(new = T)
    plot(x, rupture(x, 1.69), type = "l", lty = 2, xlim = c(0, 30), ylim = c(0, 
        1), ann = F)
    par(new = T)
    plot(x, rupture(x, 4.37), type = "l", lty = 3, xlim = c(0, 30), ylim = c(0, 
        1), ann = F)
    par(new = T)
    plot(x, rupture(x, 33.4), type = "l", lty = 4, xlim = c(0, 30), ylim = c(0, 
        1), main = "脳動脈瘤のサイズと予後", xlab = "診断後年数", 
        ylab = "破裂する確率")
    legend(5, 0.8, c("5-6mm", "7-9mm", "10-24mm", ">25"), lty = 1:4)
    plot of chunk unnamed-chunk-6

    Thursday, July 5, 2012

    製薬会社四天王の百日足


    パッケージのロード

    library(RFinanceYJ)
    library(quantmod)
    

    データ開始日の設定

    today <- Sys.Date()
    start <- today - 100
    

    データの取得

    Takeda <- quoteStockXtsData("4502.t", start)
    Astellas <- quoteStockXtsData("4503.t", start)
    DaiichiSankyo <- quoteStockXtsData("4568.t", start)
    Eisai <- quoteStockXtsData("4523.t", start)
    

    データラベルの変更

    change_labels <- function(x) {
        names(x) <- c("Open", "High", "Low", "Close", "Volume", "Etc")
    }
    change_labels(Takeda)
    change_labels(Astellas)
    change_labels(DaiichiSankyo)
    change_labels(Eisai)
    

    チャートの描画

    par(mfrow = c(2, 2))
    candleChart(Takeda, layout = NULL, TA = NULL)
    candleChart(Astellas, layout = NULL, TA = NULL)
    candleChart(DaiichiSankyo, layout = NULL, TA = NULL)
    candleChart(Eisai, layout = NULL, TA = NULL)
    

    plot of chunk unnamed-chunk-4