Friday, December 6, 2013

不屈不撓(bùqū-bùnáo)、Invictus、ハードボイルド

訃報が届いた。12月5日夜、ネルソン・マンデラ氏が逝去されたとのこと。映画「インビクタス」で描かれた不撓不屈の闘士は、Linuxディストリビューションの雄、ubuntuの初期のリリースに附属する動画の中で、ubuntu精神について語っていたものだ。Morior invictusを実践し、かつubuntu溢れる人柄、まさにフィリップ・マーロウがいうところの「タフやさ」("If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.")を体現する人であった。ubuntuをリリースするカノニカル社は、プロプライエタリソフトが支配する市場に対し抗いつつ、ノンギークに優しいデスクトップ環境を提供するということを目指し、彼に肖ったのであろう。

前述の映画で繰り返しマンデラが口ずさむ
I am the master of my fate
I am the captain of my soul.
は、William Ernest Henleyの詩 "Invictus"からの引用で、ハードボイルドな生き方には自制が肝要であることを思い起こさせてくれる。

Friday, October 18, 2013

ubuntu 13.10にインストールした10のソフト

米政府がデフォルトを回避した善き日にリリースされたubuntu 13.10(Saucy Salamander)にバージョンアップしました。 今回はやりかけの仕事もあったので、クリーンインストールは断念しました。そこでタイトルには、やや嘘があるのですが、直近の環境の紹介ということで。バージョンアップ直後は日本語が入力できなくなりましたが、「テキスト入力」で「日本語(mozc)」を追加してやれば、OK
  1. Google Chrome beta: β版を継続使用。
  2. mozc: Google日本語入力のオープンソース版を継続使用するが、親指シフト入力のためIbus+anthy環境もさせた。
  3. Dropbox: Ubuntuソフトウェアセンターからインストール。Gitのリポジトリーを置いて書類の履歴管理をしたり、Wappwolfを併用してAmazon kindleへの文書の転送したりができる。
  4. Audacity: サウンド編集ソフト。ポッドキャストの切り出しやテンポの変更に必須。
  5. Vim: 今年8月10日に7.4がリリースされた。zen-codingを可能にするプラグインEmmet.vim やCoffeeScriptを使うためのプラグインshadow.vimもインストール。オンラインでスマホアプリが開発できる環境Monaca IDEのWebDAVに接続して、Androidアプリ開発に挑戦。
  6. Gephi: ネットワークの視覚化ソフトウェア。
  7. AntConc: 早稲田大学Laurence Anthony先生が開発したConcordanceソフト。
  8. Mendeley: 文献管理ソフト。
  9. R +  Rstudio: さくらVPSにServer版をインストールすると便利なのだそうだが…
  10. CoffeeScript:Synapticパッケージマネージャーでnode.jsとともにインストール可能。

Tuesday, October 1, 2013

こんにちは、Feedly + Beyondpod

docomoからもiPhone 5Sが発売されるに至った。iPadさえ所有しない私は、せめてNew England Journal of Medicineのアプリを使うのに、いずれを入手しようか、あるいはHTML5モバイルアプリ開発プラットフォーム "MONACA" で個人ユースのアプリ開発しようかと迷っていた。そんな折、AndroidのPodcastアグリゲータ "BeyondPod" が通常のフィードに対応しているうえ、オンライン・ニュース・アグリゲータ・サービス "Feedly" からのインポートに対応してくれたことに気がついた。Google Reader + Google Listenの環境が再現でき、ひとまず、アップル製品の購入は回避。

右の本を読むと、1984のCMの頃とアップル社は変質してしまったようだ。自覚して6色林檎から毒林檎にロゴを変更したのかもしれないが…
当面は、このまま、Google + Ubuntuの自由な環境保護に精進しましょうか。

Monday, September 30, 2013

歌謡曲回想療法

ザ・ベストテンの時代、ちょうど自分の中・高・大学時代にあたる。個人的には、洋楽優位の時代で、必見番組ではなかったが、久米宏と黒柳徹子の司会の記憶とともに時代時代の流行歌の思い出が蘇る。年ごとの私的ベストを巻末のベストテンランキング一覧から、その年のニュースをWikipediaから選んでみた。こんな感じで、思い出の曲を探すのに役立つ一冊。
1978年 ジョニーの子守唄 キャンディーズが後楽園球場でのコンサート「ファイナルカーニバル」をもって解散。
1979年 YOUNG MAN ソニーがヘッドホンステレオ「ウォークマン」を発売。
1980年 贈る言葉 山口百恵の引退コンサートが日本武道館で行われる(10月15日引退)。
1981年 ルビーの指環 北炭夕張新鉱でガス突出・坑内火災事故。
1982年 夢の途中 日魯漁業の遠洋底引き網漁船第28あけぼの丸がベーリング海で操業中に転覆。
1983年 メリーアン 第65回全国高校野球選手権大会は大阪・PL学園高校が桑田真澄・清原和博の1年生コンビの活躍で5年ぶり2度目の優勝。
1984年 雨音はショパンの調べ 新紙幣発行「1万円札福澤諭吉」「5千円札新渡戸稲造」「千円札夏目漱石」。
1985年 ff(フォルティシモ) 日航機123便墜落事故
1986年 CHA-CHA-CHA チェルノブイリ原子力発電所事故
1987年 ONEWAY GENERATION アサヒビールが日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」を発売。
1988年 乾杯 青函トンネル開通
1989年 Runner マルタ会談
そして、思い出の曲をYouTubeで検索して、「YouTube URLの6つのスゴ技」"The Six Best YouTube URL Tricks"を適用すると、簡単に歌謡曲回想療法が出来ます。忘れてしまったものが、心に再生できるかもしれません。

Monday, July 1, 2013

さらば、Google Reader

明日からGoogle Readerの無い日が始まる。思えば、Bloglinesでフィードを読む生活を始めて10年になる。一応、FeedlyとDigg Readerに保険を掛けたが、この習慣自体を継続するかどうかは、思案中。

数日前、意味も分からない「蠕々然」という語の夢をみた。ぐぐってみると、芥川の短編「女体」が引っかかってきた。大昔に読んだことはあったから、目にはしていた言葉で、無意識の何処かにへばりついていたのだろう。アルモドバル監督の映画「トーク・トゥー・ハー」の挿話のモチーフとなった作品としても有名だ。アルモドバル監督が知っているということは、スペイン語訳もされているはずで、簡単に翻訳が見つかった。そこで、「蠕々然」という言葉がどのように訳されているか調べてみると、"sin prisa"、英語で言うと、"without haste"であった。急ぐことなく、である。ラテン語の"Festina lente", ゲーテの"Eile mit Weile"にも通底する。

ニュースを追って齷齪することを止め、楊氏の如く「蠕々然」と歩んでみると、意外とショートカットが見つかったり、世界の光景が変わったりするような気もしているのである。
女体
Cuerpo de mujer
芥川龍之介
Ryunosuke Akutagawa
楊某と云う支那人が、ある夏の夜、あまり蒸暑いのに眼がさめて、頬杖をつきながら腹んばいになって、とりとめのない妄想に耽っていると、ふと一匹の虱が寝床の縁を這っているのに気がついた。部屋の中にともした、うす暗い灯の光で、虱は小さな背中を銀の粉のように光らせながら、隣に寝ている細君の肩を目がけて、もずもず這って行くらしい。細君は、裸のまま、さっきから楊の方へ顔を向けて、安らかな寝息を立てているのである。
 楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。しかもその歩きまわる所が、せいぜい寝床の上だけである。自分も虱に生れたら、さぞ退屈だった事であろう。……
Una noche de verano un chino llamado Yang despertó de pronto a causa del insoportable calor. Tumbado boca abajo, la cabeza entre las manos, se había entregado a hilvanar fogosas fantasías cuando se percató de que había un pulga avanzando por el borde de la cama. En la penumbra de la habitación la vio arrastrar su diminuto lomo fulgurando como polvo de plata rumbo al hombro de su mujer que dormía a su lado. Desnuda, yacía profundamente dormida, y oyó que respiraba dulcemente, la cabeza y el cuerpo volteados hacia su lado. Observando el avance indolente de la pulga, Yang reflexionó sobre la realidad de aquellas criaturas. "Una pulga necesita una hora para llegar a un sitio que está a dos o tres pasos nuestros, aparte de que todo su espacio se reduce a una cama. Muy tediosa sería mi vida de haber nacido pulga..."
 そんな事を漫然と考えている中に、楊の意識は次第に朧げになって来た。勿論夢ではない。そうかと云ってまた、現でもない。ただ、妙に恍惚たる心もちの底へ、沈むともなく沈んで行くのである。それがやがて、はっと眼がさめたような気に帰ったと思うと、いつか楊の魂はあの虱の体へはいって、汗臭い寝床の上を、蠕々然として歩いている。楊は余りに事が意外なので、思わず茫然と立ちすくんだ。が、彼を驚かしたのは、独りそればかりではない。――
Dominado por estos pensamientos, su conciencia se empezó a oscurecer lentamente y, sin darse cuenta, acabó hundiéndose en el profundo abismo de un extraño trance que no era ni sueño ni realidad. Imperceptiblemente, justo cuando se sintió despierto, vio, asombrado, que su alma había penetrado el cuerpo de la pulga que durante todo aquel tiempo avanzaba sin prisa por la cama, guiada por un acre olor a sudor. Aquello, en cambio, no era lo único que lo confundía, pese a ser una situación tan misteriosa que no conseguía salir de su asombro.
 彼の行く手には、一座の高い山があった。それがまた自らな円みを暖く抱いて、眼のとどかない上の方から、眼の先の寝床の上まで、大きな鍾乳石のように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤い柘榴の実の形を造っているが、そこを除いては、山一円、どこを見ても白くない所はない。その白さがまた、凝脂のような柔らかみのある、滑な色の白さで、山腹のなだらかなくぼみでさえ、丁度雪にさす月の光のような、かすかに青い影を湛えているだけである。まして光をうけている部分は、融けるような鼈甲色の光沢を帯びて、どこの山脈にも見られない、美しい弓なりの曲線を、遥な天際に描いている。……
En el camino se alzaba una encumbrada montaña cuya forma más o menos redondeada aparecía suspendida de su cima como una estalactita, alzándose más allá de la vista y descendiendo hacia la cama donde se encontraba. La base medio redonda de la montaña, contigua a la cama, tenía el aspecto de una granada tan encendida que daba la impresión de contener fuego almacenado en su seno. Salvo esta base, el resto de la armoniosa montaña era blancuzco, compuesto de la masa nívea de una sustancia grasa, tierna y pulida. La vasta superficie de la montaña bañada en luz despedía un lustre ligeramente ambarino que se curvaba hacia el cielo como un arco de belleza exquisita, a la par que su ladera oscura refulgía como una nieve azulada bajo la luz de la luna.
 楊は驚嘆の眼を見開いて、この美しい山の姿を眺めた。が、その山が彼の細君の乳の一つだと云う事を知った時に、彼の驚きは果してどれくらいだった事であろう。彼は、愛も憎にくしみも、乃至また性欲も忘れて、この象牙の山のような、巨大な乳房を見守った。そうして、驚嘆の余り、寝床の汗臭い匂も忘れたのか、いつまでも凝固まったように動かなかった。――楊は、虱になって始めて、細君の肉体の美しさを、如実に観ずる事が出来たのである。
 しかし、芸術の士にとって、虱の如く見る可きものは、独り女体の美しさばかりではない。
Los ojos abiertos de par en par, Yang fijó la mirada atónita en aquella montaña de inusitada belleza. Pero cuál no sería su asombro al comprobar que la montaña era uno de los pechos de su mujer. Poniendo a un lado el amor, el odio y el deseo carnal, Yang contempló aquel pecho enorme que parecía una montaña de marfil. En el colmo de la admiración permaneció un largo rato petrificado y como aturdido ante aquella imagen irresistible, ajeno por completo al acre olor a sudor. No se había dado cuenta, hasta volverse una pulga, de la belleza aparente de su mujer. Tampoco se puede limitar un hombre de temperamento artístico a la belleza aparente de una mujer y contemplarla azorado como hizo la pulga.

Sunday, June 30, 2013

百万本のバラ、10のトリヴィア


  1. 原曲は、母国の苦難を歌った1981年発表の『マーラが与えた人生』というラトビアの歌だった。
  2. リフレーンの部分は、ラトビア語で「マーラは娘に生を与えたけど幸せはあげ忘れた」 である。マーラというのはラトビア神話の最上位の神の一人で、娘は祖国ラトビアを象徴する。
  3. ラトビアは、その10年後、ソ連から離脱・独立し、ある意味、予言の歌とも言える。
  4. 作曲者は、独立の先頭に立ち、ラトビアの文化大臣にまでなったライモンズ・パウルスである。
  5. その曲にロシアの詩人アンドレイ・ヴォズネセンスキーが、グルジアの薄幸の画家ニコ・ピロスマニのエピソードをもとに作った歌詞をつけ、ソ連ポップの大御所アーラ・プガチョワが歌い、大ヒットした。
  6. 日本で最初に歌ったのは、稚内でロシア料理レストラン「ペチカ」で店長をしていた兵藤ニーナさんである。
  7. 兵藤ニーナさんは、1978年からラジオロシア語講座での「今月の歌」を担当し、1982年レコードデビュー、翌年リリースしたアルバムに日本語とロシア語で歌った「百万本のバラ」を収めている。
  8. コンサートでその曲を聴いた加藤登紀子さんのお父さんが気に入り、彼女も歌うようになり、同曲で、1989年の第40回紅白歌合戦にも出場。
  9. 兵藤ニーナさんのカバーは、ソ連外アーティストでは、フィンランドのKatri Helenaにも先駆け、世界最速であった。
  10. 歌手で稚内のロシア料理店店長、兵頭ニーナさん 体調不良で札幌へ ファン、9日「感謝の夕べ」

Thursday, June 20, 2013

スティーブ・ジョブズ未公開インタビュー(1994)テキスト


“This is a very strange business and a very strange endeavor of life. All of the work I have done in my life will be obsolete by the time I’m 50. The Apple II is obsolete now, the Apple I was obsolete many years ago, and the Macintosh is on the verge of become obsolete within the next few years. This is a field where one does not write a principia which holds up for 200 years. This is not a field where one paints a painting that will be looked at for centuries. This is not a field where one builds a church that will be admired and looked at in astonishment for centuries. No. This is a field where one does one’s work and in 10 years it’s obsolete. And, it will not really be usable within 10 to 20 years. I mean… you can’t go back and use an Apple I because there’s no software for it! In another 10 years, you won’t be able to use an Apple II. You won’t even be able to fire it up and see what is was like. So… it’s sort of like sediment of rocks. I mean… you’re building up a mountain. Wall of Strata You get to contribute your little layer of sedimentary rock to make the mountain that much higher. But… no one on the surface – unless they have x-ray vision – will see your sediment! They’ll be able to stand on it. It will be appreciated by that rare geologist. But no. It’s not like the Renaissance at all. It’s very different. Very different.”

Tuesday, June 18, 2013

無意識の構造

Profondo Rosso by Dario Argento(1975)



Demian by H. Hesse



Alfonsina y mar "Corpo e Alma" by Simone(1982)


Monday, June 3, 2013

La Melodía Del Corazón

最近、寝入り端、夢をみることが多い。現実と矛盾しない内容だと混乱してしまいそうになり、高齢者の精神状態を垣間見た気分になるのである。先日は、場末の観客が僕一人の映画館で、大林宣彦監督の尾道三部作の完結編、富田靖子主演の「さびしんぼう」を観ている夢だった。全編に流れるショパンの「別れの曲」(練習曲作品10-3)が目が覚めても反響していた。このメロディーを使ったタンゴ曲が、タイトル曲。歌詞は次のとおり。
Mil amores tuve yo
y en ninguno yo encontraba
la dulzura que soñé.
Ya que en cambio sólo hallé
la falsía despreciable
que mi alma endureció.
A la vida retorné
cuando tu carita de ángel,
en mi vida se cruzó
y encauzaste mi existencia,
por la senda que jamás
ya dejaré.
Fue que tu amor,
¡dulzura y fe!,
retrajo a mí las ansias de vivir.
¡En paz con Dios!…
Paz que tanto ambicionaba,
sol de afectos que anhelaba,
y que fue canción triunfal de amor,
que en su esplendor,
toma formas de melodía que,
mi corazón canta feliz.
Ese amor que floreció
trajo a mi alma la fragancia
de un romántico vergel.
Con su aroma renació
mi pasión por la belleza
y los encantos del amor.
Melodía pasional
que cual fuego deslumbrante
brotas hoy del corazón,
dile a la novia querida
que es la dueña de mi vida
y mi cantar…

Friday, May 24, 2013

【本】捨てる英語、拾う英語

英語の学習法の本だが、人生論としても読める。"The best is the enemy of the good."(Wikipediaでは、"Perfect is the enemy of good")という言葉が紹介されている。龍安寺の茶室蔵六庵の露地にある知足の蹲踞(つくばい)に刻まれた禅語「吾唯知足」、卑近な例を挙げれば、投資の世界の格言にある「頭と尻尾は猫にくれてやれ。」さらには、ビジネスの世界の「集中と選択」(Concentration in Core Competence)という言葉と同じような意味なのでしょう。
もともと、百科全書派の思想家ヴォルテールが、『哲学辞典』の「演劇」(Art dramatique)の項目の末尾にイタリア語で"Il meglio è l'inimico del bene"と書いたのが最初のようです。よほど気に入っていたのか、後に、Conte Moral "La Bégueule"の冒頭を、下のように始めています。
Dans ses écrits, un sage Italien あるイタリアの賢人が著書の中で
Dit que le mieux est l’ennemi du bien ; 言ってるのは、最善は善の敵ということ;
英語の本の紹介でフランス語の引用となってしまったが、 これぞ、まさにノルマン・コンクエストってことでご勘弁。母国語で書いていてもこの有様、尚更、完璧な外国語を身につけるということは無理なのだ。であれば、有限の時間や才能は本当に必要なことに振り向けましょうということが本書の趣旨なのでした。極論すると、人生においてもっと大切な物があれば、英語を勉強しないという選択肢もある。英語が話せなくたって、ノーベル賞やパルムドールの受賞は可能ですからね。

Thursday, May 23, 2013

KALQ配列登場

初めてキーボードに触れたのは、カシオのポケコンだったか、Olivettiの英文タイプライターだったか、判然としない。そんなに昔からの付き合いなのに、プログラミングや英語以前に、タッチタイピングが身に付いていない私。QWERTY配列がタイプライターのアームがかち合わないように、わざと打ちにくい配列がなされたという噂を慰めとしていたが、どうやらこれは全くの都市伝説らしい。右の本に経緯は詳しいが、どうしてQWERTYになったのかのまでは不明である。

その辺を解明した著者の論文も公開されていた。タッチタイピング同様に苦手な英語なので、「子供の科学」のQ&Aの記事がわかりやすい。要するに、モールス信号の受信の際、"Z"か"SE"かの区別が微妙だっだから、これらのキーを近づけたということらしい。

時代も進み、PCよりタブレットのほうが売れるようになってきた。タブレットでの入力に最適化したKALQ配列というものが登場した。今のところ、Androidのみの対応とのことで、インストールはこちら。早速、タブレットを持っていない私は、スマホにインストールしてみたが、キーが小さく、スマホでは使えたシロモノではない。All thumbsな私にとって、そろそろタブレットも買いどきか。

Saturday, April 27, 2013

Ubuntu 13.04 にインストールした10のソフト

天気が悪く、ランを断念。先日リリースされたubuntu 13.04(Raring Ringtail)をインストールしました。 コードネームは、カコミスルという北米に生息する哺乳類の名。インストール自体は、リリースごとに洗練されてきていますが、環境の復元にひと手間。とは言っても、Synapticパッケージマネージャの名前を忘れるほどにソフトウェアセンター一本で環境整備ができるようになりました。
  1. Google Chrome beta: β版をインストールしました。 ソフトウェアセンターからはオープンソース版のChromiumしかインストールできず。Chromeのホームページからダウンロード。β版、stable版のインストールには、libudev0とlibxss1のインストールが必要。入手先はこちら
  2. mozc: Google日本語入力のオープンソース版。Ubuntuソフトウェアセンターからmozc-utils-gui、mozc-server、ibus-mozc、mozc-dataをインストール。 
  3. Dropbox: Ubuntuソフトウェアセンターからインストール。デフォルトのクラウドサービスUbuntuOneのMac版もリリースされていました。
  4. Audacity: サウンド編集ソフト。ソフトウェアセンターからインストール。ポッドキャストの切り出しやテンポの変更に使用。Nyquistでプラグインが作るのが目標。
  5. Emacs: 今度こそは、エディタはEmacsといつも思うのですが、結局Geditに流されてしまうのです…けど、今回もインストールして、ESSとか、eggとか、zen-codingとかに再挑戦。
  6. Gephi: ネットワークの視覚化ソフトウェア。ダウンロードして、解凍して、端末から "./bin/gephi"で起動。GephiのサイトではOracle Java 6を推奨していますが、OpenJDKでも動作するみたい。久しく使っていないので
  7. AntConc: 早稲田大学Laurence Anthony先生が開発したConcordanceソフト。
  8. Mendeley: 文献管理ソフト。これに対抗してか、フリーのWeb版Endnote Basicなるものローンチしています。
  9. R +  Rstudio: ソフトウェアセンターのRは古いので、本家から3.0をインストールしました。
  10. YouTube to MP3 Converter: ソフトウェアセンターから入手。これでTEDやラテンポップの音声を入手できます。
EmacsやAudacityのNyquistを使うのにLispを少し齧ろうと思ってます。上の本、実は草稿が公開されています。これをWillus.com's K2pdfoptというソフトで変換してやると、pdfファイルをKindle端末に最適化してくれます。ubuntuでは、"k2pdfopt onlisp_j.pdf"とか端末でコマンドを叩かなくてはなりませんが。

Wednesday, April 24, 2013

As time goes by...

1984年、日曜日から始まったこの年の干支は甲子。日経平均株価が10,000円を突破、アップルコンピュータ社がマッキントッシュを発表、ソ連アンドロポフ書記長が逝去、植村直己がマッキンリー山単独登頂に成功し下山途中行方不明、グリコ・森永事件、「8時だョ!全員集合」が生放送で停電、ロサンゼルスオリンピック開催、「1万円札福澤諭吉」・「5千円札新渡戸稲造」・「千円札夏目漱石」発行、トルコ風呂がソープランドに改称、第1回新語・流行語大賞が表彰され、浅田彰の「スキゾ・パラノ」が銅賞に選ばれ、ヴァン・ヘイレンのアルバム「1984」がリリースされた、そんな年、Miguel Boséは、出世作"Amante Bandido"を発表している。



1988年、ソ連ペレストロイカ開始、青函トンネル開通、瀬戸大橋開通、ソウルオリンピック開催、B'zデビュー、アメリカ大統領選挙ブッシュ当選、札幌市営地下鉄東豊線(栄町駅-豊水すすきの駅間)開業、リクルート事件、JR東海がCMホームタウン・エクスプレスを展開、そんな年、Mecanoは、アルバム"Descanso Dominical"を発表、その中のからシングルカットされた"La Fuerza del Destino"のPVには、若き日のPenelope Cruzが出演している。

そして、昨年2012年、Miguel BoséとPenélope Cruzは"Decirnos Adiós"で共演している。


Sunday, April 21, 2013

【本】食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書

女性作家が離婚・失恋を経験して、旅に出る物語。行き先は、イタリア、インド、インドネシア、各国でのエピソードを36個ずつ、全体で108の話で構成されている。36というのは旅立ちのときの著者の年齢であり、108というのは数珠玉の数でもあると前書きにある。ご本人が意識してかどうか、行き先のItaly、India、Indonesiaが、いづれも"I"(私)で始まり、自分探しの旅に符合している。そんな旅行記が世界的なベストセラーになり、ジュリア・ロバーツ×ハビエル・バルテムで映画化もされ、御自身の代表作となったのは、青天の霹靂だったらしい。
アートに生きる人は厳しい 。売れたら売れたで、次はその作品をを超えることが期待され、精神的な重圧となる。そんなでアルコールや薬に溺れ、最悪には自死に至るケースもまれではない。彼女は、そのプレッシャーにどう向き合っているかが、TEDでの講演では語られている。

Saturday, April 20, 2013

【本】精霊たちの家

「百年の孤独」と並ぶラテンアメリカを代表するマジックリアリズムの傑作です。背景には1973年9月11日のチリのクーデターがあります。米国ニクソン大統領(キッシンジャー国務長官)政権の傀儡ピノチェトが武力で彼女の叔父サルバドール・アジェンデ大統領の民主的政権を簒奪した事件です。クーデター後一族として命の危険が生じた彼女は亡命することになり、祖国チリは軍政下「シカゴボーイズ」の草刈り場となった。降りかかった悲劇のカタルシスとして本作品を発表した。
愛と精霊の家 [DVD] 」として映画化もされている。メリル・ストリープなどが出演しており、観ておきたい一本だが、残念なことにアマゾンでは、再版がなく高値になっている。
ストーリーは三世代に渡り運命に翻弄される一族を女性中心に描いた物語で、かなりの長編。スピリチュアルな始まりからリアリズムの結末へ次第に濃厚な展開となるのは、彼女の記憶が反映されているのであろう。作品では、恨(ハン)ではなく、仏教的な達観に至っており、自らの昇華に成功したのであろうか、合衆国に暮らしている。他番組での彼女のインタビューで、合衆国には最高のものと最低のものが同居しているようなことを話している。下のTEDの講演で梯子の比喩を持ち出したのは、合衆国の揶揄と解釈するのは、裏読みのし過ぎか?

   

Friday, April 19, 2013

【本】アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】

著者アストゥール・ガワンデ先生が名前を連ねた研究が今年の1月17日号のNEJMに発表されました。この研究で使用されたチェックリストは、Project Checkのサイトで公開されています。研究の内容は、ポッドキャストの聴き取ったものと対訳を参照下さい。
 "Simulation-Based Trial of Surgical-Crisis Checklists",  by Alexander Arriaga from Harvard School of Public Health, Boston.
Operating-room crises such as cardiac arrest and massive hemorrhage are common events in hospitals but can be rare for individual clinicians. In this study, the authors designed checklists to guide care during operating-room crises and evaluated them in a simulated operating-room.
Failure to adhere to lifesaving processes of care was less common during simulations when checklists were available (6% of steps missed when checklists were available vs. 23% when they were unavailable). The results were similar in a multivariate model that accounted for clustering within teams, with adjustment for institution, scenario, and learning and fatigue effects (adjusted relative risk, 0.28). Every team performed better when the crisis checklists were available than when they were not. A total of 97% of the participants reported that if one of these crises occurred while they were undergoing an operation, they would want the checklist used.
In a high-fidelity simulation study, checklist use was associated with significant improvement in the management of operating-room crises. These findings suggest that checklists for use during operating-room crises have the potential to improve surgical care. 
心停止や大量出血など手術室で発生する急変は、病院では頻度の高い事象であるが、個々の医師にとっては稀である可能性がある。本研究で、著者らは手術室での急変中の手順のチェックリストを考案し、模擬手術室で評価した。
救命手順の遵守の失敗は、チェックリストが利用可能なシミュレーション中のほうが少なかった(行われなかったステップは、チェックリストが利用可能な場合は 6%であったのに対し,利用可能でない場合は 23%)。結果は、チーム内での層別を考慮した多変量モデルにおいて、施設、シナリオ、学習・疲労効果で補正後も同様であった(補正相対リスク 0.28)。いずれのチームも、急変チェックリストが利用可能な場合のほうが、利用可能でない場合よりも成績がよかった。参加者の 97%が,自分が手術中にこれらの急変が発生した場合、今回用いられたチェックリストが欲しいと報告した。
忠実性の高いシミュレーション研究において、チェックリストの使用は、手術室で発生する急変への対応を有意に改善する傾向があった。今回の結果は、手術室で急変が発生した際に使用するためのチェックリストは、外科的治療を向上させる可能性があることを示唆している。

Thursday, April 18, 2013

【本】最強の武器「統計学」

前に紹介したArthur Benjamin先生がTEDで統計学の重要性を訴えております。GoogleのHal R. Varianがデータ・サイエンティストを21世紀最もセクシーな職業と述べたことなどもあり、日本でも、テレビでビッグデータ関連の番組が組まれたり、「統計学が最強の学問である 」 とか、週刊ダイヤモンドの特集記事「最強の武器『統計学』」がスピンオフして出版されたりしています。
いづれも素人向けのものなので、端折った内容ではあるのですが、それでも専門家の目から見ると看過できない部分があるらしく、snowy_moonさんの「統計学は最強の学問ではない」とか、裏Rjpwikiでも数回に渡り「なぜ統計学が最強の学問なのか」という問題提起がなされている。
歴史を振り返ると、科学が天体や物質を扱う間はよかったが、ナショナリズムの確立とともに科学が人間を対象とすることを要請されると、データのばらつきが大きくなり統計学の進歩は必然的なものであった。例えば、アドルフ・ケトレーは、著書「人間とその能力の発展について-社会物理学の試み」Sur l'homme et le développement de se facultés, ou Essai de physique sociale(1835年)で、「平均人」(l'homme moyen:社会で正規分布の中心に位置し平均的測定値を示す)という概念を打ち出したが、近代統計学の父といわれる所以である。続く偉大な統計家により、相関や検定など種々の手法が開発されたが、決定的に欠けているのが因果関係を導き出すことである。その辺の可能性というか、不可能性については、林岳彦氏のブログ記事「因果関係がないのに相関関係があらわれる4つのケースをまとめてみたよ(質問テンプレート付き)」に詳しい。
個人的には、その辺の打開策こそ、ネットワーク理論だと考えている。おそらく、Hal R. Varian氏が敢えて統計学者でなく、"data scientist"の言葉を使ったのもその辺を含意してのことだと思う。


Wednesday, April 17, 2013

【本】新装版 なぜ選ぶたびに後悔するのか オプション過剰時代の賢い選択術

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版」 、「選択の科学 」に続く選択もの第3弾。原題は、"THE PARADOX OF CHOICE: Why More Is Less"、前2冊では、選択肢が多いと上手い選択が困難になることが示されましたが、その理由が心理学的な見地から掘り下げられています。
ここからは私見ですが、選択の責任を軽減するためには、3つの方法があります。
1つ目、決定権を他者や指針に委ねること、決定の外注です。リスク移転の考え方です。
2つ目は、決定の過程を記録しておくこと、それにより個人的な決定の癖を把握でき、修正可能となります。してしまった選択の結果は変えられませんが、先に行う選択の糧になると考えることで、少しは肩の荷がおります。相対的に、男性はリスク志向の判断をし、女性はリスク回避型の判断をすると言われています。交通事故や医療事故でその発生に寄与する因子は、性差と言われる根拠はその辺にあるのかもしれません。
3つ目、アルゴリズム化しておくこと。簡単なアルゴリズムでは、結婚相手を選ぶ方法論としてオペレーションズ・リサーチでの「秘書問題」が有名です。複雑なアルゴリズムでは、コンピュータを用いることになり、医療の分野では、コンピュータ支援診断の概念があります。判断を電子的なものに頼るというのは、何か中世ヨーロッパの人たちが頼りにした精霊の再発明という気もします。

Tuesday, April 16, 2013

【本】感染地図―歴史を変えた未知の病原体

舞台は、1854年のロンドン。この年は、日米和親条約が締結され、欧州ではナイチンゲールがクリミア戦争に赴いた年である。対外的には戦争を繰り返し、陸地の1/4の面積を支配し、世界人口の1/4を統治するに至るヴィクトリア朝大英帝国、その首都で人類史上最大の都ロンドンは見えない敵に震え上がっていた。コレラのパンデミーである。実は、同年末には、Filippo Pacini が、"Osservazioni microscopiche e deduzioni patalogiche sul cholera asiatico"という論文でコレラの患者の検体から菌を発見したことを発表している。しかし、コレラの原因として、瘴気説、コンタギオン説、細菌説、環境説、複合要因説、甲論乙駁があり、埋もれてしまった。そんな時代背景のなか、大都市開発と疫学の黎明が交差する物語。たった1枚の地図が未曽有の大都市の維持を可能たらしめたのです。表紙の背景に薄くあしらわれているのが、その地図。麻酔科開業医ジョン・スノウと牧師ヘンリー・ホワイトヘッドが共同作業で、ソーホー地区ブロードストリートのコレラ死亡者を可視化した地図で、原因が同定される前に対策が可能となったのです。

その経過をニューヨーク・タイムズなどで筆を揮うエッセイスト、スティーヴン・ジョンソンが活き活きと描き出したのが、本書。このように科学者と一般市民の間を埋めてくれるような著作家が多くいる社会に羨望を感じながら、頁を繰った次第。

後知恵にはなりますが、1900年に発表されたカール・ピアソンのカイ二乗検定がこの時代にあったなら、下記データからSouthwark and Vauxhall Companyの営業停止ということが可能だったのでしょう。

配水会社人口
1851年
コレラによる死者数
1854年7/8-8/26
Southwark and Vauxhall Company
167,654
738
Lambeth Water Company
19,133
4

しかし、実際には水の汲み上げポンプを止めただけで効果をあげ、当局の説得に成功しました。後日談を原書から抜粋してみます。
On Broad Street itself, only one business has remained constant over the century and half that separates us from those terrible days in September 1854. You can still buy a pint of beer at the pub on the corner of Cambridge Street, not fifteen steps from the site of the pump that once nearly destroyed the neighbourhood. Only the name of the pub is changed. It is now called The John Snow.
ロンドンへ行かれる方は、本書を読んで、パブ"The John Snow"で一杯やると、ちょっとしたタイムトラベルが可能かも。

Monday, April 15, 2013

【本】暗算の達人

著者アーサー・ベンジャミンのTEDでの講演は、22x47という二桁の掛け算で始まります。
この筆算を英語でするとどのようになるでしょう。ポイントは、繰り上がりの表現に"carry"を使うこと。ちなみに引き算の繰り下がりでは、"borrow"を使います。
Given that you want to multiply 22 and 47, set them up by arranging the two numbers in columns. 
Firstly, 2 times 7 is 14, so write the 4 in the appropriate column and carry the 1. 
Secondly, 2 times 7 is 14. Remember to add on the 1 that is carried from the last stage. This makes 15, which should be written. 
Thirdly, multiply 22 times 40. This makes 880. Again, put the 880 on the line. 
Finally, begin adding up. You just need to add together 154 and 880.
It should be 1,034.
しかし、自然言語は左から右に数を表現するのに、筆算は右から。これを暗算するのは厳しいですね。次のように、2数を和差の形にして、FOIL(First, Outer, Inner and Last)の順で可及的に左から計算するほうが楽です。
22x47
=(20+2)x(50-3)
=1000-60+100-6
=1,034
さらに、操作的になりがちな筆算よりも、間違えても大きな間違いになるリスクが回避できます。
アーサーベンジャミンさんからは脱線しますが、上の桁から計算の実践と比較言語学の背景をもとにした理論については、こちらの文献「算数教育と世界歴史言語学」が参考になります。ズームイン、ズームアウトの文化の違いは、視点を主体に置くか主体を超えた共同体に置くかの差のような気もします。主体に重きがあればその認識が先験的ですし、共同体の視点からは対象の存在が先になります。論者も指摘しているように発達心理学的観点からは、自己/非自己が曖昧な状態からそれが区別できるように発達するので、共同体と自己を区別しないSOV型言語は発達途上なのかもしれません。

Sunday, April 14, 2013

【本】イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard business school press) 」の著者クレイ・クリステンセンの本です。原題は、"How will you measure your life?"で、講座の最終日に行う講義が下敷きになっている。論点は、下の3点。

  1. どうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるだろう? 
  2. どうすれば伴侶や家族、親族、親しい友人たちとの関係を、ゆるぎない幸せのよりどころにできるだろう? 
  3. どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるだろう? 

3番目は突飛なテーマにも思える。稀なケースではあるが、卒業生の中から犯罪者が出ることもあることから採用しているらしい。それに対する答えは、
Justification for infidelity and dishonesty in all their manifestations lies in the marginal cost economics of “just this once.”
背信と不誠実を正当化する根拠は、すべてこの“一度だけ”という限界費用経済学に起因しています。
と言うものだ。

Saturday, April 13, 2013

【本】選択の科学

NHKの白熱コロンビア教室でも話題になり、Thinkers50の2011年経営思想家ベスト50に選ばれたシーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)教授の著作です。要は、我々の人生は選択に満ちているが、それは難しく、特に選択肢が増えるとさらに困難になるということを、豊富な事例をもとに説明しています。ダン・アリエリの同様の主張をしているわけですが、救いは、選択するスキルの向上の方法があるとしていることです。その解決策は選択ノートをつけて、日常の選択を記録し、振り返りをすることを提案しています。別冊として「選択日記 The Choice Diary」までも販売されています。果たして、この別冊を購入することは、合理的な選択でしょうか?

Friday, April 12, 2013

【本】予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版

経済学のテキストを読んで、経済人(homo economicus)という合理的人間を仮定してモデルを作ることに納得がいかない思いをしたことのある人は多いであろう。行動経済学は、そのような思いに対する突破口の1つである。カーネマンとトベルスキーは、人は不確実性下では必ずしも合理的な判断をするわけではないことを定式化したプロスペクト理論でノーベル賞を受賞し、行動経済学という分野を有名にした。それほど日本では話題にならなかったが、右掲書の著者Dan Arielyも、米国医師会雑誌(JAMA)に発表した「プラセボは高価なほど効果的」という研究Ig Nobel賞を受賞している。同様のエピソードの集大成が本書。 英語のリスニングが出来れば、本書の内容は、ご本人のブログから無料のvideocastの形で視聴することが出来ます。でも、少々時間がかかるので、まずは下のTEDでの講演からどうぞ。

Thursday, April 11, 2013

【本】成功と幸せのための4つのエネルギー管理術

共著者のTony Schwartz氏のメッセージを2行で要約すると、下のようになろうか。
Life is a series of sprints, not a marathon.
Manage your energy, not your time.
特に2行目は、Harvard Business Reviewに発表した論文のタイトルともなっている。タイムを気にして走り続けるのではなく、エネルギー残量を意識して、使うべき時と補充するべき時を峻別しましょうということだ。そしてエネルギーには下の4つのものがあるとのこと。
  1. 身体エネルギー(Physical Energy: Fueling the Fire):体調はどうか?
  2. 情動エネルギー(Emotional Energy: Transforming Threat into Challenge):ゆとりある暮らしができているか?
  3. 頭脳エネルギー(Mental Energy: Appropriate Focus and Realistic Optimism):段取りの手際よさはどうか?
  4. 精神エネルギー(Spiritual Energy: He Who Has a Why to Live):生き甲斐に即しているか?
日本人には、分かりづらい"Spiritual"の意味が少し分かったような気になったのも、収穫の一つです。

TEDxMidwestでのTony Schwartz氏の講演をYouTubeで視聴することが出来ます。

Wednesday, April 10, 2013

【本】Simple Heuristics that Make Us Smart

Gerd Gigerenzer教授は、日本でももっと知られていい心理学者だ。限定合理性や不確実性下での決断に関する認知心理学の研究をされており、「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳) 」 にネタを提供し、あの「ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 」にも多くの論文が引用されている。特に、医療畑をフィールドとしており、診断学を語るためには、「ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか? 」のカーネマン先生と並んで外せないお一人である。特に、右掲本は示唆に富む。要旨だけを把握するためなら、教授の本拠地マックスプランク研究所のサイトに要約が公開されている。

下の動画は、スウェーデンの人口十万に満たない小都市ノーショーピングのTEDでの講演の御様子。ちょっと訛りの強い英語故、日本人にはかえって解りやすいです。



Friday, April 5, 2013

H7N9の読み方

ちょっと気になったもんで、メモ。

  • 中国語:埃去七恩九(āi qù qī ēn jiŭ)
  • 韓国語:에이치 칠 엔 구(eichi chil en gu)

Thursday, April 4, 2013

スペイン語と中国語の母音体系の比較

単母音
 西: a, e, i, o, u…5つ
 中: a, o, e, yi, wu, yu…6つ

二重母音

 西:
  強+弱型: ai, au, ei, eu, oi, (ou はまれ)…6つ
  弱+強型: ia, ie, io, ua, ue, uo…6つ
  弱+弱型: iu, ui
 中:
  強+弱型: ai, ei, ao, ou…4つ
  弱+強型: ya, ye, wa, wo, yue…5つ
  弱+弱型: なし

三重母音

 西: iai, iei, uai, uei…4つ
 中: yao, you, wai, wei…4つ

Monday, January 7, 2013

診察のスペイン語1ダース ver 1.0

最近、時々ペルー人のお母さんが子どもを連れて受診する。小学生のお兄ちゃんが通訳をしてくれるのだが、リップサービスとして片言のスペイン語を使うと、お母さんは嬉しそうだ。やっかいなのは子どもに話しかけるときのtutearとお母さんに話しかけるときのtratar de ustedの使い分け。特に医療者の話す言葉は指示が多いので、間違うと角が立ちそう。まぁ、外国人なので大目には見てくれるのだろうけども。
  1. Hola, soy el Doctor Kida, mucho gusto.
  2. ¿Qué le trae por aquí?/ ¿Cuál es el problema?/¿Qué le pasa?/¿Qué es lo que tiene?/Dígame qué le ocurre.
  3. Por favor, abra la boca, saque la lengua, y diga "aah."
  4. Por favor, desnúdese de la cintura hacia el pecho.
  5. Por favor, respire profundamente.
  6. Por favor, acuéstese en la cama boca arriba.
  7. Por favor, aflójese el cinturón para revisarle el abdomen.
  8. Usted tendrá el resultado dentro de diez minutos.
  9. Por favor, espere en el salón hasta que se le llame.
  10. De este polvo tome uno sobre cuatro veces por día después de las comidas y antes de dormir. 
  11.  Aplíquese este ungüento al área afectada dos veces al día.
  12. Bueno, cuídese mucho y que le vaya bien.
命令法
  • Vd.は、接続法現在形を援用。
  • túは、以下の8つの動詞を除き、直接法現在形3人称単数と同形。
  1. decir → di
  2. hacer → haz
  3. ir → ve
  4. poner → pon
  5. salir → sal
  6. ser → sé
  7. tener → ten
  8. venir → ven
参考